インド人も驚いた!? | フーテンの横チン

インド人も驚いた!?


2014・3・27~愛媛・松山市~
 職場で「カレー」「カレー」と連呼されているうちに、無性にカレーライスを食べたくなった。食べるなら、めっちゃ辛いやつがいい。どっかにないかなあと探していると、松山市駅前で発見。インドカレーだ。めっちゃいい響きの言葉だ。気がつけば、テーブル席に座っていた。「イラッシャイマセ~」。インド出身のシェフだ。これは期待できそうな予感がする。
 メニューにはいろいろな種類があったが「チキン・ド・ピアザ」に即決。タマネギとトマトがまろやかなスパイスカレー。カレーはやっぱり、チキンにかぎるよね。辛さも選べるようだ。5段階あって、3辛は「インド人には普通の辛さ」という説明。せっかくだし、本場の辛さを経験してみようかあ。すいませ~ん、3辛でお願いしま~す。
 ウエイトレスのおばちゃんが、なんだか変な顔をした。「3辛?本当にいいの?」。えっ、いいですけど。「辛いよ」。辛いの大丈夫なんで。「2辛にしときなさいよ」。なんでですか?「すごく辛いよ」。
 すると、会話にインド人シェフも加わった。「インドジンモ3カラハタベナイヨ」。そうなんですか?辛いのを食べたいんで。「オニイサン、ニホンジンダヨネ?」。日本人ですけど。「ホントウ?」。だから、日本人ですって。「カラサガタリナカッタラ、アトデタセルンデ、2カラニシトイタラ?」。笑顔もなく、真顔で問いかけてくる。そんなに辛いのかな…。インド人が脅してくるんだから、じゃあ2辛にしとこうか…。じゃあ、2辛で。「ワカリマシタ~」。
 そんなこんなで待つこと10分弱。料理が運ばれてきた。おお、見るからにうまそうだ。どれだけ辛いんだあ?ライスにかけて、まずはひと口。う~ん、まいう~。さらに、もうひと口。やっぱり、まいう~。ほどよい辛さだ。思ったより辛くないし、どんどん食が進んだ。
 シェフが話しかけてきた。「ドウデスカ~?」。いい感じの辛さですよ。「ホントウ?ジャア、コレタシテミル?」。小皿に入ったスパイスを持ってきた。じゃあ、もらいましょ。2杯、ルーに混ぜて、食事再開。おお~、いい感じの辛さになってきた。食べていくうちに、口の中が徐々に辛くなってきた。そして、体が熱くなってきた。これこれ、こうじゃなくっちゃ。
 ん?なんか、おかしいぞ。おなかに異変が起きた。えっ?なんで??ちょっと痛くなってきた…。これが、あの警告の意味か…。でも、意地でも食べてやる。極力、顔色を変えず、黙々と食べた。まあ、慣れてくれば大丈夫だ。おなかの痛みも徐々になくなってきた。少し時間がかかったが、きっちりと平らげた。
 おいしかったです。シェフに告げると「コンドハサイショカラ、3カラニシマショウネエ」と笑顔で返してきた。インド人に勝った。よく分からないが、なんだか誇らしい気分だ。3辛ではなくて、4辛にしよっかなあ。