魅惑の九州ぶらり旅~④長崎ランタンフェスティバル・夜の巻~
2014・2・8~長崎・長崎市~
陽もすっかり落ち、空が暗くなり始めたころ、眼鏡橋に着いた。赤いランタンだけかと思ったら、黄色いのもあるのね。まだ完全に黒くなっていない空だと、黄色がよく映える。美しいですねえ。水面が鏡のようになって、まさに眼鏡のようになっている。しばらく眺めていると、続々とカメラを持った見物客が写真を撮り始めた。場所を譲って、川沿いを歩いてみた。
ランタンって、提灯だけじゃない。このような大きなオブジェもある。眼鏡橋付近だけでなく、全7会場を歩けば、さまざまなランタンに心を奪われる。
大きな鯉もあった。よ~く後方を見ると、美容院で頭皮マッサージを受けている女性がいる。最高の場所からの見物。うらやましい。
眼鏡橋をあとにして、浜んち商店街へ。アーケードの天井には、赤いランタンがはるか遠くまで連なっていた。黄色もきれいだけど、やっぱり赤が中華らしさを表しているのかな?個人的には、赤いのが印象に一番残っている。
浜んち商店街の入り口前では、路面電車が走っていた。もちろん、プチ撮り鉄としては、撮らないわけにはいかないっしょ!線路沿いにもランタンが飾られていたので、絡むところでパチリ。祭りの時にしか撮れない1枚じゃないかな。
再び、新地中華街会場へ向かう途中、ピンク色のランタンも発見。うんうん、これはこれできれいだ。赤、黄、ピンクと色とりどり。観光客を飽きさせないのも意識しているのだろうか。
新地中華街会場の天井には、こんなランタンもあった。一列に連なっているのもいいが、こんな感じで天井一面を埋め尽くすような感じのもいい。とてもきれいだ。
個人的に一番楽しみにしていた時間が刻一刻と近づいてきた。再び、浜んち商店街へ。遠くから3頭の龍がやってきた。龍踊りの始まりだ。元来、五穀豊穣を祈る雨乞いの神事に始まったとされるそうだ。唐人服姿の龍衆が約20メートルの龍を操り、雲を呼んで雨を降らそうとし、月をも飲み込もうとする様子を表現している。緑がオスで、赤がメス。もちろん、メスは女性が操っていた。首をクネクネとさせて、なにやら周囲をうかがっているようだ。
龍の頭がどれだけデカイのか、女性と比較すれば一目瞭然。牙も鋭く、ヒゲもたくましい!
商店街を抜けて最終地点で、龍の乱舞が始まった。オスが舞い、メスが舞い、またオスが舞い、またまたメスが舞う。行列を先導していた男性が観衆を誘うように大声で叫ぶ。「持ってこ~い、持ってこい!!」。そして、観衆が呼応するように「持ってこ~い、持ってこい!!」。アンコールの意味だ。この掛け合いが何度も何度も続く。
何度も何度も、龍が舞う。鎮まるどころか、ますますヒートアップしていく。いつまで、この状態が続くのか、分からなかった。いや、永遠に続くことを、いつのまにか願っていた。
ようやくフィナーレを迎え、少しずつ観光客も家路へと向かっていた。会場にいないと、絶対に伝わってこない熱気、興奮、そして感動。来てよかった~。九州ぶらり旅初日の夜は、ホテルに着いてからも、しばらく眠れなかった。










