魅惑の九州ぶらり旅~③長崎ランタンフェスティバル・昼の巻~ | フーテンの横チン

魅惑の九州ぶらり旅~③長崎ランタンフェスティバル・昼の巻~


2014・2・8~長崎・長崎市~
 急ぎ足で向かった先には、目がくらむような多くの見物客だった。「2014長崎ランタンフェスティバル」のメーン広場でもある新地中華街会場へとつながる道が大きく開けていた。ラッキーにも、左へと曲がる場所に立つことができた。何があるのかって?このお祭りの目玉のひとつでもある「皇帝パレード」が、この場所でフィナーレを迎えるのだ。清朝時代の正月、皇帝・皇后がそろって街中に出掛け、民衆と新しい年を祝う様子をイメージしたパレ―ド。伝道師の格好をした人々が長い行列をつくって、ゆっくりと歩いていた。

 皇帝が姿を現す前に、美人さんたちがやってきた。各地のミスや観光大使たちが満面の笑みを振りまいて、手を振っていた。これがスリットの開いたチャイナドレスだったらなあ…。いかん、いかん、昼間から、よからぬ想像をしてしまった。

 しばらくすると、お待ちかねの皇帝のお出ましだ。今年の皇帝役は俳優・片岡鶴太郎。「鶴太郎~!「鶴ちゃ~ん!」。あっちこっちから飛んでくる声援に応えるように、みこしの上から観衆に手を振っていた。実際に見ると、男前だなあ。

 ランタン祭りの本番は日が暮れてから。まだまだ、太陽は高い。腹ごしらえにと、本場のちゃんぽんを食べにいった。しかし、有名店はどこもかしこも長い行列…。待つのは嫌いな性分なので、開店前のところを狙って待っていると「はい、開けるよ~」というオバちゃんの声。さっそく入って注文だ。運ばれてきたお目当てのスープは濃い白。さっそく飲んでみた。う~ん、なかなか濃い。めんも太めで、自分の好みに合っていた。正解だった。

 食べ終わった後、散歩がてら、中華街を歩いてみた。道もやっぱり中国らしさ満点。龍をイメージしたタイルが敷き詰められていた。中華街にかぎらず、旅先では上だけでなく、下を見るようにしている。注意して歩いてみると、新たな発見が数多くあるからだ。
 そろそろ、日も暮れてきた。少しずつ、ランタンにも灯りがついてきた。どちらかというと味気なかった昼間の景色は、夜が近づくにつれて、少しずつ姿を変えていく。すると、写真や映像では伝わらない感動が、39歳のオッサンの心の中で生まれてきた。