おらが町の火消し軍団 | フーテンの横チン

おらが町の火消し軍団


2014・1・26~愛媛・松山市~
 年に1度の消防隊のショーが見られると聞いて、城山公園にやってきた。新春恒例の松山市消防出初式。市内の消防団員や各地の消防分団員ら約2000人が勢ぞろい。たくさんの消防車やクレーン車も集まり、大勢の観客の前で日ごろの訓練の成果を披露してくれた。消防局職員よる放水シーンもあったが、ひとつの疑問が浮かんだ。この節約、節制のご時世。あんなに無駄づかいしていいのか?その答えは、すぐに分かった。

 長いホースの出所をたどっていくと、お堀に出た。なるほど~。これなら、みんな納得!余計な心配でした。

 今度はクレーンを使っての救助活動。うわあ、高い!!根っからの高所恐怖症だから、いくら札束を積まれても、あんなことはできません…。消防隊員のすごさを身を持って知った。

 観客の中には、子どもたちもたくさんいた。訓練だけじゃ、すぐに飽きちゃうのだろう。そんなことも考えてだろう、駐車場には消防車や訓練者が展示されていた。こんな機会がなければ、絶対に乗れない。子どもだけでなく、お父さん、お母さんもクレーン車の上に乗っていた。まさに、ジャングルジム状態だった。

 運転席にも乗ることができ、特に男の子は大喜び。楽しそうにハンドルを握っていた。未来は頼もしい消防隊員かな??

 さあ、会場では、各地の第4方面隊による古典竹はしご演技が披露された。すごい!!はしごの上でエビ反り!!見ているだけで、落ちそうで怖くなってきた…。

 最後は消防局職員と団員による放水展示。「松山の宝を守る消防団」。大きな扇子に書かれた文字には、すごい重みがある。火事などの消火活動だけでなく、地震や台風、集中豪雨などの自然災害の際にも、危険を顧みずに行動する。彼らがいなければ、街の安全はないと言っても過言ではない。

 「祝 出初式」。仕事始めの行事だが、彼らには休日と呼ばれる休日はないのだろう。緊急出動指令が入れば、どんな時にも出動する。だからこそ、日々の訓練も手を抜けない。何度、感謝しても、しきれない。「消防隊のショー」と思って見始めた風景は、時間が経つにつれて、そんな言葉で表現してはいけないものだと分かった。終わるころには、ただ、ただ「すごい」と心の中でつぶやくしかなかった。