暗闇の中の観覧車~その2~ | フーテンの横チン

暗闇の中の観覧車~その2~


2014・1・14~愛媛・松山市~
 気分を変えて、アパートまでのいつもの帰り道をチェンジしてみた。西堀端から城山公園を通り抜け、南堀端へと出た。青、赤、緑、黄…と、次々と色を変える噴水の向こうに、観覧車が見えた。少し肌寒かったが、ベンチに座って、たそがれてみた。
 道後方面からJR松山駅へと向かうチンチン電車は、家路へと急ぐサラリーマンを乗せて目の前を走り抜けていく。いつもと変わらない風景。東京のような大都会とは違い、ゆっくりと時間が流れているようにも思える。でも、東京でも、愛媛でも、同じ時間を刻んでいる。
 性格的に、せかせかした生活は苦手だ。学生時代の4年間を過ごした松山が第2の故郷だと思っている。高層ビルはなく、圧迫感がない空間にいると、なんだが心が安らぐ。ゆっくりと回る、あの観覧車のように、じっくりと街中を見つめ、もっともっと好きになっていきたい。そんなことを考えたりした。