明けない夜はない。
2011・3・15~大阪某所~
何度となく繰り返される映像を見ても「これが現実の世界で起きたことなのだろうか?」と目を疑ってしまいます。3月11日、東日本大震災。あの悪夢の日から4日が過ぎようとしています。巨大な津波が町や村を一気に飲み込んでいく、目を覆いたくなるような凄惨な光景…。映画の世界でしか存在しえないものだと思っていました。きれいで美しいものと思っていた自然が、実はその裏側で、とても恐ろしい一面を持っていることを知らされました。実際に地震と津波に遭われた方々の心情を思うと、どんな言葉をかけていいのか分かりません。
傍観者でしかない自分が、いかに無力な人間であることを痛感しています。ただただ、悔しいばかりです。多数の犠牲者が発見されたという話を聞くたびに、無念の思いで心が痛みます。いまだに家族を見つけられない方々の悲しみに暮れる姿を見ていると、涙を流さずにはいられません。その一方で、奇跡の再会を果たした家族や友人が涙を流しながら抱き合っている姿には思わず、もらい泣きしてしまいます。命の尊さとともに、家族、友人がかけがえのないものであることを、あらためて教えられました。
余震も続いています。ライフラインも完全復旧せず、避難所生活を余儀なくされている方々のために、被害を免れた僕たちは救援物資や義援金という形でしか応援できません。ほんの少しでも被災者の力になれればと思い、義援金という形で協力してきました。先の見えない日々を過ごされていく方々の気持ちを考えると、こんなことは軽々しく言ってはいけないのでしょうけど、あえて言わせてください。
明けない夜はありません。その先にある明るい希望を目指して歩いてください。