忘れてはいけない「1・17」 | フーテンの横チン
2010・12・6~兵庫・神戸市~
まばゆいばかりの光を浴びて、いまここに存在していることの幸せを実感した。午後5時40分、イルミネーションに、明かりが灯った。大正門「喜びのポルターレ(扉)」をくぐり、回廊「光の波動」を見上げると、あまりの美しさに思わず、息をのんだ。1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災の犠牲者の鎮魂の意を込めると同時に、神戸の復興・再生への夢と希望を託すため「神戸ルミナリエ」は同年12月に初開催された。16回目となる今年のテーマは「光の心情~輝きの記憶を留めるために~」。本来の平和な日常を取り戻し、薄れつつあるであろう、あの日の記憶。だが、目の前にある明かりに照らされると「1・17」は決して忘れてはいけない日であることを思い出させてくれる。そんなことを思いながら鑑賞していると、どこからともなく「今年で終わりらしいよ…」という声が聞こえてくる。震災の記憶を語り継ぎ、都市と市民の希望を象徴する行事である神戸ルミナリエ。いつまでも開催してほしい。そんな願いをこめて「100円募金」に協力した。

