生きることへの執念
2010・10・21~岩手某所~
見ているだけで応援したくなる。産卵するために故郷の川へと遡上するサケたち。逆流の中を泳いでいるわけだから、そのつらさは端から見ているだけでも分かる。海からの波を利用して川へと近づいてくるのだが、なかにはカベにたたきつけられて方向感覚を失ったりしているものもいる。写真は砂の上へと上ってしまったサケ。もうろうとしながら、間違った方向へと進んでしまったのだろうか…。だが、もとの川へと戻ろうと、尾びれを使って必死に前へ進もうとしている。約20秒後、ようやく水の中へ。彼らにとっては、こんな場面は乗り越えてきた日々の中では大したことないのかもしれない。人間たちの生活は、彼らからすれば、まだまだ甘い。サケたちから学ぶことは多い。
