チュンポンの重鎮
2010・9・7~タイ・タオ島~
やっぱり、存在感は抜群だった。スーパーポイント「チュンポン・ピナクル」には、ヤイトハタが5匹ほど棲んでいるという。前日まで黄色がかったサーモクラインの影響で、ほとんど見えなかった深場の透明度が上がってきた。壁のようなキンセンフエダイの群れの奥をのぞくと、数匹のホンソメワケベラにクリーニングされているさなかで、気持ちよさそうな表情を浮かべていた。1メートルは超えるド迫力の大きさ。カメラを持って少しずつ寄っていくのだが、約50センチ以内まで近づいても、まったく嫌がるそぶりを見せない。さすがはチュンポンの重鎮。肝の据わった心臓の持ち主は逆にこちらをにらんできた。ジンベエザメも出現する可能性の高いポイントだが、世界最大の魚にも負けないオーラを放っていた。