美しさよりも元気さだ。
2010・9・5~タイ・タオ島~
元気なタオ島の海へと復活してきている。そんなことを感じさせるシーンがある。数ケ月前の水温上昇の影響でサンゴやイソギンチャクの中に棲む褐虫藻が死滅し、タオの海でも一部で白化が起きていた。いまでは水温も下がり、かつての色へと戻りつつある状態なのだが、このハナビラクマノミが棲んでいるセンジュイソギンチャクは完全復活への途中段階にある。写真の右側がまだ白化状態のもので、左側は褐虫藻が復活し、元の色へと戻りつつあるものだ。いつも見慣れた色を失ったイソギンチャクは視点を変えれば、はかなくて美しくも見えるが、やっぱり海の世界をカラフルに彩る元気な姿のほうがいい。家主のハナビラくんだって、絶対にそう思っているはずだ。