超々マクロ | フーテンの横チン

超々マクロ


フーテンの横チン

 2010・4・23~鹿児島・屋久島~
 難易度Eの被写体だった。白波が立つ悪条件の中「タンク下」でダイブ。マクロ生物の宝庫のポイントで、なかなか見られない超々マクロがいた。海藻の隙間に、体長約5センチのツユベラの幼魚を発見したのだが、その横にさらに小さな幼魚が泳いでいた。2センチもない。生まれたてかな?初めて見る極小サイズだけに、マクロ好きの血が騒ぎ始めた。だが、これがなかなか写真に収めさせてくれない。ただでさえ小さな魚がチョロチョロ動くし、うねりがあって拙者の体を揺らしまくる。さらに、海藻や石ころなどの障害物もかぶりまくって邪魔をする。いままで経験したこともない悪条件!ク~ッ、ムカつく~!!負けてたまるか~!!!こうなったら、意地でも撮ってやる!!!!カメラ派ダイバーにありがちな視野の狭さが久々に出てしまった。岩をつかんで、片手でカメラを持ったり、カメラを石ころの上に置いたり…。悪戦苦闘し、マンツーで付き添ってくれているガイドさんの存在さえも、しばらく忘れてしまった。たった
1匹の被写体を撮るのに費やした時間は37分!!!!「こんなの、初めて」と友近もびっくりだ。ガイドさんいわく「こりゃ、声を掛けない方がいいな、思ったくらいでした」。ダイブタイムも自己2番目の99分。ドライスーツで潜っていたガイドさんが急いで脱いで、トイレに行く姿を見て「ごめん…」とつぶやくのだった。