オアシス | フーテンの横チン

オアシス


フーテンの横チン

 2010・3・26~東京・小笠原~

 まるで、砂漠の中のオアシスだ。どんよりとした曇り空の中でのダイブ。太陽が出ていないため、海の中も暗い…。広~い砂地を5分以上泳いでいくと、ポツンと生えるサンゴが出現した。下の方を見るとキンメモドキの群れ、サンゴの上ではカシワハナダイやヨスジフエダイが気持ちよさそうに泳いでいた。着底して写真を撮っていると、岩場の奥からアザハタが出てきた。まるで沖縄・座間味の「ニシ浜」のような景色だ。ストロボをバシッと当てると、カシワハナダイの赤桃色の肌がきれいに浮かび上がる。う~ん、これが天気のいい日だったら、もっときれいなんだろうな…。母島には、沖縄などで見るようなサンゴ礁があまりないため、このようなシーンはけっこう珍しいのだ。久しぶりに癒された。しかし…。肝心のザトウクジラが現れてくれない。ソング(鳴き声)は体全体に伝わるぐらい響いているのに…。初めてマンタを見た時のように、早く興奮したいよ~。