臆病な魚ちゃん
2010・3・22~東京・小笠原~
久しぶりに我慢比べに負けた。父島でのダイビング2日目。枝サンゴの中をのぞいていると、紅い体の魚を発見。わお~、ベニゴンベだ!海の中で初めて見たので興奮した。この魚は意外に臆病者で、サンゴの奥に引っ込んで出て来てくれない。正面から撮りたいとサンゴの周りをグルグル回るのだが、そのたびにベニちゃんもグルグル回って、尾びれをこちらに向けてばかり。大きなカニのような水中カメラが怖いんだろうな。同チームのダイバーの視線を気にしながら5分以上、粘ったが結局、体全体を出してくれなかった。撮れた写真のワンカット。ジ~ッと不安そうな目で、こちらを見つめていた。何かのテレビ番組で「魚には表情ってあるんですか?」なんて質問している人がいたが、ダイバーならだれもが知っているはず。「十魚十色」で、表情は豊か。同じ魚でも性格は違うし、住む場所によって行動パターンもいろいろだ。いい写真を撮らせてもらうためにも、時間をかけて仲良くならないといけないなあ。
