海の中のスパイ
2010・1・27~沖縄・座間味島~
海の世界に興味を持ち始めてから、ずっと抱いていた夢をついにかなえた。クジラを生で見たい。ホエールウオッチングのため、プライベートで初めて、冬の沖縄を訪れた。那覇から高速船で約1時間のところに、ザトウクジラが住むケラマの海がある。繁殖行動のため、遠くの海からやってくる。久しぶりに胸をワクワクさせながら、いざ船に乗り込んだ。ずっと遠くを見ていると、水面から潮が噴き出た。おおお~~~、クジラだ!!!船の周りをグルグル回遊している。経験値ゼロの拙者は、いったん海の中に沈んだクジラがどこでまた現れるのか、まったく分からない。キョロキョロしていると、今度は目の前でブローだ。デカイ!!!!!体長は軽く10メートルを超えている。当然のことだが、映像で見るクジラとはインパクトの大きさが違う。気づけば6頭近く、船の周りにいた。しばらくカメラで追っていると、1頭のクジラがニョキッと頭を水面から突き出した。その時間、3秒弱。なんだか、こちらの様子をうかがっているようだ。その通り、この行動は「スパイホップ」と呼ばれる。クジラ写真の第一人者でもある船長に聞けば、珍しい行動なのだそうだ。こりゃ、初日から幸先がいいぞ。残念ながら、最大の見ものでもある大ジャンプ「ブリーチ」は見られなかったが、初っ端から全部かなっちゃ面白くない。楽しみは2日目に取っておこう。
