海の中のレオパード
2010・1・11①~タイ・アンダマン海~
一般的に「怖い生きもの」っていうイメージがあると思われるサメ。昔の映画「ジョーズ」に登場する人食いザメが強く脳裏にインプットされていると思われるのだが、実際はダイバーが関わる範囲内では恐れる生きものでないものが多い。たとえば、世界最大の魚・ジンベエザメなどはダイバーを襲うことはなく、格好の観察生物なのだ。このアンダマン海では、トラフザメ、英名レオパードシャークが人気者。水深20メートルオーバーのやや深場にいることが多い。クルーズ3日目の「タチャイ・ピナクル」で発見。近づいてくるダイバーを警戒しながらも、砂地でゆっくりと休憩している。よ~く観察すると、きれいな模様。その名の通り、ヒョウ柄が全身を覆っている。ジンベエ様にもひけを取らない、ウットリするほどのあでやかさだ。いままでは、ゆったりと泳いでいる印象が強かったのだが、後日に出会ったレオパードは違っていた。自身のテリトリーに入られて怒り狂ったゴマモンガラに尾びれを噛まれ、時速100キロ(大げさ??)の猛スピードで逃亡していたのだ。その光景を見た時「陸上のレオパードにも負けないスピードの持ち主だなんだな」と感心したのだった。
