ぺらん。
「中川さーん、今日も書いてきたよー。」

私の今回したいと思ったネイル。
季節感に反抗してパステルカラーで行こう、そんな気分だった。
(そう簡単にお気に入り完成品見せぬ。)
中川さんにネイルをお願いしている間、色々なお話をするのが一つの楽しみなのは以前から変わらず。
ただ、ヤミツキになる理由はネイルが上手いから、といった事だけでない。
(+αのお話)
たまに中川さんの「奇想天外な言葉」に
「?」
「???」
ってなることがある。
それはネイルが完成して、最後のケアをしてくれた時だった。
中川さんは厳しめの教頭先生みたいな顔してこう言った。
「よこちんは、一応大人の服買うの?」
………。
この質問を少しわかりやすく分析、足りない言葉を付け足してみよう。
「よこちんは(サイズないだろうかもしれないけど)一応大人の服買うの?(それとも子供服?)」
しつこいかもしれないが、
中川さんは厳しめの教頭先生みたいな真剣な表情で言っている。
決して私をバカにしているとか、にやにやした冗談とか、ウケ狙いとか…などなど、そんな安易な発言ではあるまい。
そんな雰囲気。
(再度脳内質問)
「よこちんは(サイズないだろうかもしれないけど)一応大人の服買うの?(それとも子供服?)」
はて、どうだろう、確かにサイズを探すのには普通の子より苦労はするが、
(うーん、だめだ、大人の服じゃサイズない。)
と、そのままキッズブランドフロアに向けて階段を登った事は、未だかつてない。
(妄想)
キッズブランドの店内で
「試着してもいいですか?」
なんて……い……言えない。
(中川さん…
期待に応えられなくてすいません。)
その謎の質問に、私は様々な妄想が広がり即答できず、一瞬空気が止まる。
5秒ほどだっただろうか…
「中川さんすいません、せめて大人の服のいちばん小さいサイズ買わせてください‼︎‼︎‼︎」
とりあえず全力で謝ってみた。
もしネイル作成中にこの質問をされたならば、手首ほどまでインクがはみ出る程のお互いの揺れ笑い。
今日一の笑いいただきましたー。
さて、話戻す。
私が考えたぺらっぺらの紙に書いたしょーもないデザインであっても
そんなお茶目な中川さんの手にかかるとちゃんとネイルアートとして作品になる。

左が寒色系で右が暖色系にしたかというと、ちゃんとそこには狙いがある。

こうやって組み合わせた時の配色が一番可愛い。
……中川さん、次回もお願いします。(いろんな意味で。)
帰宅後。なんだか妙に気になって子供服ブランドを調べてしまう私。
そんな日。
ZACC vie nail