『やさしいライオン』を作曲した
磯部俶(いそべとし)さん。
歌は、ボニー・ジャックス。
今日放送のあんぱんの中で流れた『やさしいライオン』。これは、ミュージカル化されていた。その作曲をされた方が、磯部俶さん。
「子供たちのために、いい詩と、いい音楽を」、 「頼まれて作曲するのではなく、自分たちで納得のいく音楽を」をモットーに磯部さんは、1955年若手作曲家たちに声をかけた。中田喜直を中心に、宇賀神光利、中田一次、大中恩、磯部俶の5名。彼らは、新しいこどものうたを創作する「ろばの会」を結成した。
作曲のために詩を提供した詩人は、サトウハチロー、小林純一、まど・みちお 、 佐藤義美や、大中の従弟であった阪田寛夫等。詩人たちから提供された詩を5人で議論し、その詩に希望者が曲を付けるという形で作曲された。時には一つの詩に複数の作曲家が曲を付けて、どれが優れているかと互いに議論を重ねることもあったという。
ろばの会の活動を通して生まれた曲には、
「サッちゃん」(阪田寛夫 作詞、大中恩作曲)、「犬のおまわりさん」(佐藤義美作詞、大中恩作曲)、 「ちいさい秋みつけた」(サトウハチロー作詞、中田喜直作曲)、「おなかのへるうた」(阪田寛夫作詞、大中恩作曲)、 「ドロップスのうた」(まど・みちお作詞、大中恩 作曲) 等がある。
当時、キングレコードディレクターだった長田暁二さんは、積極的にレコード化することを推進されコンサートも行われた。こうして、このろばの会名義で出版された曲は、楽譜集6冊、楽曲は300曲以上。
ろばの会は、作曲家が死去したことで活動は2000年3月までで解散。解散コンサートは、ボニー・ジャックスが主催した。
磯部俶さんが作詞作曲し、ボニー・ジャックスが歌唱した楽曲に「遥かな友に」がある。素晴らしい曲なので、ぜひ聴いてみて下さい。磯部さんもボニー・ジャックスも早稲田大学グリークラブ出身。磯部さんが大学の合宿時に眠らない部員を眠らせるために即興的に作曲した歌だそう。
遥かな友に 1961
https://youtu.be/xnjlIVmHK_w?si=zgkO6gsL2IhugIRy
ボニー・ジャックス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9
ミュージカル『やさしいライオン』 (1970年)
監督・脚本・原作: やなせたかし
製作:手塚治虫
音楽:磯部俶
撮影:森昭彦
編集:松浦典良
・作曲:磯部俶
・作詞:やなせたかし
・編曲:寺島尚彦
・演奏:寺島尚彦とリズムシャンソネット+ストリングス
・歌:ボニー・ジャックス、久里千春 (ブルブルの子守歌)
声の出演:
久里千春(ブルブル、子供) 増山江威子(ムクムク、母親) ボニージャックス(歌)
第12回児度福祉文化奨励賞、第24回毎日映画コンクール大藤信郎賞受賞。
参考文献 Wikipedia
「やさしいライオン」は、私が子どもに良く読んでいた絵本。嬉しくていろいろ調べました。編曲と演奏が、寺島尚彦さんと知り、尚、嬉しかった。寺島尚彦さんは、作詞作曲家、シャンソンピアニスト。石井好子さんの伴奏をされておられた時に沖縄を訪ね名曲「さとうきび畑」を作曲された方です。
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