すずらん祭りに寄せて

Joyeux 1er Mai
La fête du muguet



5月1日は、すずらん祭りの日でした。

Joyeux 1er Mai

~~幸せを呼ぶすずらんの花~~
         La porte du Bonheur

5月1日(プルミエ・メ)はフランスの国民の休日です。
La fete du travail (労働の日)、そしてLe Jour de Muguet (すずらん祭)の日。なんと発祥は、1561年5月1日、シャルル9世が
愛する人にすずらんの花をプレゼントされたことからだそうです。

鈴なりの花がつくすずらんは、ケルト人にとり春のシンボル、幸せを呼ぶものとされていました。
鈴蘭を贈られた方は幸せになれるとされ、フランスのどの街角にもすずらん売りが小さな花束を売ってくれます。

素晴らしいすずらんの映像と共に「すずらんの咲く頃」という歌が流れる動画を見つけました。歌っているのは、フランシス・ルマルクさんです。

Francis Lemarque
Le temps du muguet

https://youtu.be/pIidptNT8gw

フランシス・ルマルク


1917年11月25日
パリ、バスティーユ近くの下町リュー・ド・ラップの生まれ。
作詞作曲家、歌手。
小学校卒業後、印刷業等様々の職につく。
その後アリスティット・ブリューアンの奨めにより兄モーリスと共にマルク兄弟というデュオでデビューする。

代表曲 小さな靴屋さん、蛙、ラップ通り、小さなバルで、ペキンの友達、マチルダ、マルジョレーヌ等
彼は、特に労働者のパリの人々のありふれた日常やセーヌ河を初めとするパリ市の風景を歌の題材に取り入れて哀愁の帯びた美しいメロディに詩を書くスタイルを得意とし400曲のシャンソンを書いた。
「ア・パリ」イヴ・モンタンが1949年に歌い成功を収め、1953年「兵隊が戦争に行く時」でその成功は揺るぎない物とし、30年イヴ・モンタンに曲を提供した。


チャールズ・クロス・アカデミー・グランプリ受賞(1973年、1989年)
1992年フランス・レジオン・ド・ヌール勲章受賞

2002年4月20日に亡くなる前年まで精力的にライヴ活動を続けた。
今は、親友ミッシェル・ルグラン、イヴ・モンタン、エディットピアフらと同じペール・ラシェーズに永眠する。



残念ながら、ルマルクさんの日本語のウィキペディアがまだないようですので、私が未熟ながら概略をご紹介させていただき書いてみました。



その他、すずらんの咲く頃は、多くの歌手がカバーしているので
聴いてみて下さいね。

ダリエル・ダリュー

https://youtu.be/-QXIFJQGqao

さすが、ダリエル・ダリューさん、ミッシェル・ルグランのロシュフォールの恋人たちの中でも彼女の歌だけは、吹替えなしだそうです。

ミレイユ・マチューさんも歌っておられます。

https://youtu.be/xd89DQVT9Co
マチューさんは、多くの伝統的な歌もレパートリーにされておられる所が素晴らしいですね。

ルネ・ルバさんの低音の歌は、雰囲気があります。

https://youtu.be/xVjcwFpHEMs

私は彼が亡くなる2年前にカジノ・ド・パリで圧巻のステージを拝見出来、心から大尊敬しているアーティストのお一人です。

最後になりましたが
この歌の原曲のメロディは、「モスクワの郊外で」というロシアの歌です。

しかし、音楽に国境はありません。真の音楽家は誰も争いを望みません。戦争がなく人々が平和で生きられる世の中になるよう、心から祈ります。

フランス語歌詞を書かれたフランシス・ルマルクさんの名唱を幸せのすずらんの花とともに。



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https://youtu.be/pIidptNT8gw