前に書いたように 私は生まれてすぐ
祖母と叔母(母の姉)と暮らしてた。
私はおばちゃんが大好きで
いつもおばちゃんの、腕枕で寝た。
そんなおばちゃんは病弱で酷い喘息もあり仕事したり、家で寝込んだりを繰り返していた。
私が幼稚園に上がった春に
おばちゃんは突然亡くなった。
その日幼稚園の遠足で、運動場に集められ母と並んで説明を受けてた時、
何やら中腰で近づいてきた人と母が話し
私達は園の外に止まってた父の車に乗り込んだ。
説明されたが幼い私は「死」というものがピンとこなくて
家に着いたら亡くなったおばちゃんの傍で、今まで見たこともないように号泣する祖母に圧倒され、本当はよく解ってなかったと思うが私も号泣した。
家の坂を上がるとき
私の鼻に、モンシロチョウが止まった
母が「おばちゃんだね」と言った。