一番近いバス停をもし通り越しても 終点まで行っても近かったから
寝過ごしても大丈夫。
バス停から店に行く途中ペットショップがあり店先にいつもいる大きなインコ?が悪態をつくのが面白かった。
南国にいるような赤がメイン青や黄色も混ざった大きな鳥。
通るたびに ばかーとかあほとか叫んでた。
小さな和菓子屋があり 子供のお小遣でも買えるのがあって
ある日 姉がこれ美味しいんだよと うぐいすもちを買って食べた。
和菓子に苦手感があった私は 美味しさにビックリした。
バス停の終点近くに 今もあるリゾートホテル そこに勤める寿司職人が両親の友人らしくよく○○ちゃんが~って話してた。
若かったんだろうけど子供からしたらおじさんをちゃん付けで呼んでるのは
なんとなくおかしかった。
今もあるそこのホテルのプールに 夏休み連れて行ってもらった。
ホテルの先は海で、今でこそビーチもできて綺麗になったけど
当時はかなり汚かった。
ある日父とテトラポッドの海を眺めてたらビニール手袋が空気を含んだまま浮いてて 父が
「ヒヨコ、見てごらん、あそこに人が沈んでるよ~」とうそぶき
純粋な私はたいそうびびった。
そんな父との思い出
私は父が戻るのを一人で店で待っていた。
店は小さな台所スペースがありご飯も炊けるようになっていた。
暗くなり父もお腹すかせて戻るだろうと考えた私は 炊き方もわからず
適当に米に水を入れ炊飯器のスイッチを入れた。
父が戻ったら 無駄が大嫌いな父にしたたか叱声された。
こんなに米炊いてどうするんだよ!
私はよかれと思いしたのに悲しかったが何も言い返す事が出来なかった。
父もまだ若かったな。