昨日掃除してたら見つけた本
娘に聞いたら 夏休みに読むようにと学校で配られたんだけど
殆ど読まずに放置してると。
「だってつまんないんだもん」
知らなかったけど 今授業で教材として読み解いてるらしい。
夏目漱石は 「坊ちゃん」「吾輩は猫である」くらいしか読んだことがないので
読んでみた。
最初 正直 え?これってもしかして同性愛がテーマなの?と
勘違いするほど 主人公の先生への運命的な惹かれ方は
読み終えた今なら こういう縁が生まれる前からの約束の繋がりと言うのか
運命的なとか言うと陳腐な感じがするけどやはり普通でない。
後半は先生の告白の手紙なんだけど どんなに嫌な過去で 隠し続ける誰にも明かしたくない贖罪を でも誰か一人でも真実を知り得ていてほしいと願った気持ち 人間的だと思った。
そして横にそれるけど この時代は高い精神性や知性を重んじながらも
どんなにかいい地位について高収入を得て人々から尊敬されることこそが
すべてで もちろん現代だってそういう側面もなくないけど もっと世間全体が自由がなく 閉塞感が強かったんだろうな。
学校でこんな後味どよ~んなのやるんだなあ と思ったけど
そういや私も中学の時 国語でヘルマンヘッセの「車輪の下」読んで
どよ~んとしたのを思い出した。