祖母と孫の10年 | ひよこぶたのブログ

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おばあちゃんこだった私が家を出たのは19 歳。
祖母は73歳 働いてたし、まだまだ若く いつまでも元気でいるんだとしか思ってなかった。

私の10年と 祖母の10年の違いは わからなかった。


家を出て2年後 帰宅するのを知らせず急に帰り 空港からそのまま
祖母が働く市場に行った。小さいころから当たり前にそこにいたし
その時も 割烹着の祖母がそこにいて 私が声をかけたら凄い驚いて

「あんた ほんとにひよこなの?」
目を丸くしてたの今も思いだす。

その夜は変わらず祖母と過ごして祖母の側で寝た。
それが家で会えた最後になるなんて全く思わなかった。


次帰った時は病院だった。
母に連れられ入った病室にいた祖母

母に私のことを 「娘さんですか?」
信じられず 驚いたけど
話してるうちに思い出してくれた。

その次帰ったときはもう施設で
私はお菓子をもってバスを乗り継ぎ会いに行った。

最初わからなかったけど話してたらやはり思い出してくれた。

数年後 帰ったとき弟が車で連れていってくれ
祖母の耳に大声で「ひよこねえちゃんがきたよー」と何度も言ったけど
調子悪くあまり意思の疎通がとれなかった。

そして最後になったのが
結婚が決まり 打ち合わせに帰った時旦那連れて会いに行った。
もうほとんど目も見えないようで 結婚の報告 

「結婚するよ。旦那さんになる人は お刺身切ったりする仕事だよ

わかってるのかわからない感じだけど ぽそっと
「お刺身たべたいねぇ」と言った。

旦那ちゃんは目に涙を浮かべてた。


生きてる祖母にあったのはこの時が最後。
私の結婚の4ヵ月後 84歳で亡くなった。

私が今からやり直すなら
もっと祖母と居る時間作るのかな。わからない。


たまに会いたいし
話したい。