3日目 やっと帰れるし前日にやることは終えてたから
朝は清々しかった。
ホテルをチェックアウトし
両親に買ったもの渡すのとさよならを言いにホームへ。
両親の朝ごはんも済んだ9時過ぎ。
行ったら常駐の看護師さんから父がまた問題行動 家族からも説得して欲しいと。
昨日外出で疲れたのもあるんだろう 部屋で朝食をとりたいと夫婦でごねたらしい。職員の数も限られそもそも部屋での飲食は禁止である。
が、しかしそんな説明したって素直に聞かないのが認知の入った彼らだ。
私達も昼には空港に行かないとだから
もしかしたら部屋で家族だけの時間が欲しかったのかもしれないが
ホームの事情もあるんだから。
母はまた泣いた。今度何時会えるかの約束がないから不安だし寂しいんだろう。
見守り携帯は姉が自分の所で契約してくれてすぐ送る手配済みだ。
決まった所にだけ通話できるやつ。
背中をさすりまた来るからねと。
「ここは刑務所だ」とぼやいてる父に手を握り
「怒らないでね。もう帰らないといけないんだから」
「怒らないよ。何、帰るのか。。。まさかだろ」
何を伝えても忘れてしまう。
手をふって
笑顔みせてくれたのが救いだ。職員にわがままな両親ですがと頭を下げ
私たちはホームを出た。
マックで朝食 イキナリの豪雨になった。
まったく観光なんて出来なかったから最後に少し海を見に行こうって言ってたのに。
でも少しでもと海に向かってると急速に晴れてきた。
私たちは浜に下りたよ。
故郷の海
確かにここで生まれた3人で踏み締めた。
すぐレンタカーの返却に向かい 時期空港行きの送迎バスに揺られた。