「笑顔と言葉を大切にするSTたつみともこです」
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ことばを話すようになったけど、文にならない、表現力が育たない、会話にならない、、など気になることがあると思います。
それは、動詞などの動作を表す語は、物がいつもそこにある名詞と違って、ことばの対象となる動作が時間がたつと消えてしまうためと考えられます。
そんな時、ジェスチャーや手話の力を借りると、子どもさんは興味深々になります。
例えば、人差し指と中指を歩かせるように動かす歩くという手話があります。
「歩くよ「」、「走るよ「」、「早く走るよ「」と言いながら、指を動かして見せると意外と興味を持ってくれます。
時制を教えるときは、「走ってる」、「走った」と実況放送をしてあげると良いですね。
お子さんがお母さんのやることに、興味を示してくれたら、その場で、まねをしなくても、大丈夫。
繰り返しやって見せるうちに、指やお気に入りのお人形を使って、遊びの中で、走らせて、「走った」と言ってくれたら、大成功です。
何年か前に、STの中で、「絵カードからことばを学べるのだろうか?ことばは無理に言わせないといけないのか? 楽しく語彙をふやすためには?」と指導について悩んだことがありました。
そこで、語彙に偏りがある自閉症スペクトラムのお子さん15名に、このやり方を試してみました。
幼児さんから小学生までのお子さんでしたが、とっても、くいつきが良く、私の方がびっくりしてしまいました。
小3の通常級在籍されているお子さんのおかあ様から、「家でも、盛んに、押したり引いたりしてます」とおっしゃっていました。
そのお子さんは、物の名前はたくさん知っていたのですが、「何した?」って聞くと「ボールで遊んだ」、「工作したの?」って聞くと、
「はさみでやった」と答えていたのでした。
参考文献 「高機能自閉症スペクトラム児への動作語指導」 著者 辰巳朝子・大伴潔 (東京学芸大学紀要)
この論文は、自閉症スペクトラムの人が動作語(動詞)の獲得が苦手なことを調べ、指導方法とその効果をまとめたものです。
5年前に書きました。
日常の声かけにジェスチャーや手話を加えてみて下さいね。語彙、概念やことばへの興味を育て、ことばの面白さに気づいてくれるでしょう。
先日、お知らせしましたが、オンラインによる手話講習会を実施しますので、参考にして頂けたらうれしいです。
読んで下さりありがとうございました。
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