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「笑顔とことばを増やすSTたつみともこです。」

 

幼児期は、ことば(またはジェスチャー)を使って人とのコミュニケーションを楽しみながら、集団活動の基礎を身につける時期と考えられます。生活や遊びで、実際に体験する中で、声かけをして、コミュニケーションの基礎やことばを増やして行きましょう。

なお、最近の研究では、子どもがことばを獲得するためには、子どもがことばの対象となる物や活動に、興味を持っていることが大切であることが知られています。というわけで、楽しく遊びながら、声かけをして行くことが、ことばの発達には重要なのです。

 

以下に、遊びや声かけの例を示してみます。

  

(1)コミュニケーションの基礎

 

・要求を人に伝えられること 

 「〇〇ちょうだい」、「教えて」、「手伝って」 :好きなおもちゃやお菓子を透明なびんにいれておいて言うのを待ちましょう

                        

・共感できること     

  「うれしいね」、「楽しいね」、「やりたいね」、「おいしいね」 :楽しい活動をしながら、いっしょに言ってみましょう

  

・質問に答えられること

 「(2)言葉を増やす」を参照

・協力してできること

 いっしょに物を運ぶ、いっしょに積み木を積むなどの遊びをしてみましょう

・待つ・順番・交代・(勝ち負け)

 次の中でできる遊びをしながら、「待つ」・「順番」・「交代」を覚えましょう

 キャッチボール・カルタ・お店やさんごっこ・ボーリングゲーム・すごろく

    

 

(2)ことばを増やす

ことばは単語から文へと発達して行きます。文で話すためには名詞以外の単語も話せる必要があります。

・名詞 子どもが物に注目している時に 物の名前を繰り返し言ってあげましょう

     物の名前を伝えて子どもに物を取って来てもらいましょう

・動詞 「切るもの、チョキチョキはどれ?」→切る動作絵押して見せる→「切る」と言いながら切って工作しましょう

・副詞・形容詞

   ・  「高く」「低く」「ゆっくり」「早く」 キャッチボールをしながらボールをボールの速度など変えながら声かけしてみましょう

   ・  「冷たい」「温かい」「かたい」「やわらかい」 冷たい物に触れながら声かけしてみましょう

・疑問詞

   ・「ここ、あっち、上、下」が分かると→「どこ」に答えられます

   ・「だれ」 ぬいぐるみでかくれんぼさせながら「だれが出て来るかな?」とわくわくしながら言いましょう

   ・「いつ」予定をカレンダーに書き込んで「〇〇はいつかな?」と言いながら子どもといっしょに予定を確認しましょう

 

最後になりましたが、いっしょに遊ぶことが難しいお子さん、活動に集中することが難しいお子さんに対しては工夫が必要になります。

工夫については、拙ブログでふれていますので、ご参照下さい。例えば、こちら

 

参考文献 言語・コミュニケーション発達の理解と支援のプログラム 大伴ら編著  学苑社

       「高機能自閉症スペクトラム児への動作語指導」辰巳朝子など(東京学芸大学紀要) 

 

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