『楽しみながらことばを育てるST(言語聴覚士)たつみともこ』のブログへのご訪問ありがとうございます。
小3のAくんは、通常級で、勉強は良くできるお子さんです。
・説明が苦手
・自分の気持ちをうまく伝えられない
・仲の良い友達ができない
・ゲームに負けると怒ってしまう
との事で指導を始めました。
「学校は楽しい?」と聞くと「まあまあ」、「苦手なものは?」と聞くと、「作文と音楽」との事。
「言語・コミュニケーション検査」では、聞き取って話や文章の理解する事は年齢相応で言葉の意味もよく知っていました。
苦手なところは、文で絵を説明したり、物事を柔軟に捉える事でした。例えば、「かたいものにはどんなものがあるか」といった質問に十分に答えることが出来ませんでした。
説明する力を引き出すために、順序だてて話すことってどんなことか知ることから
①〇ラえもん日本一周などのボードゲームを楽しみながら、ゲームのルールを説明してもらっています。
↓
好きなことで分かりやすいの順序だてて話せます。
➁お出かけしたときに撮った写真を見ながら、出来事を話してもらっています。
↓
ところが、話は行きつ戻りつです。
順序だてて話したり作文を書くのが苦手で、30分で1、2行しか書けません。
メモを書きつつ、ことばかけをする事で助けになるようです。
ゲームをしている時はイキイキとしてとても楽しそうなのですが、感想を聞くと、「まあまあ」と答えるのでした。
かさねて、{どんな気持ち?}と問うと、「気持ちって何?」といった具合です。
だけど、ゲームをしながら、鼻歌を歌ったり、「やった!、えーヤバイ」と叫んだりしています。
↓
気持ちのグラフをとり入いれてみると
・「この"やった"は、5ぐらいだよ,。”やばい”はマイナス5」
・「今は、7のとても、うれしい、10は最高にうれしい」
と自分から気持ちを表現するようになってきています。
Aくんいわく、「気持ちって、何か分かった、ことばって面白い!、先生おれの事分かってきたね」
STに学校や友達との気になる出来事も話してくれるようになって来ていることに少し安心しています。
これかのSTでは
ゲームの説明以外でも順序だてて話せる事
作文の中で、楽しかった気持ち、うれしかった気持ちが書けるようになる事
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
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