夢を・・・見た。
あたたかい日差しの中で
写真を眺めてる
そこに写るのは・・・
私と、亮ちゃん
年相応のデートがしたい
そう言って遊んだあの夜の事や
初めて・・・キスをした瞬間
お弁当屋さんで
他愛もない会話を楽しんでた日々
そして・・・
2度目の
ちょっと深めのキス
ニコニコと
眺めていたら
────グシャッ
いきなり背後から
真っ黒のペンキをかけられて
「な・・・」
手元の写真も
真っ黒・・・
「何すんの!?」
振り返った
その先にいたのは・・・
「亮ちゃん・・・」
────気づくと
涙を流しながら
ぼんやり目が覚める
「あぁ・・・」
夢か
「栞・・・?おはよー」
「章大・・・おはよう」
最近
同じ夢にうなされて起きる
なんだろう
そう以上に
心に・・・身体に・・・
亮ちゃんが染み付いている
章大に抱かれても
埋めきれない
何か・・・
「バイト・・・無理して行かんでええんやで?」
起きて早々
バイトに向かう準備をする私に
心配そうに
章大が声をかける
「ううん・・・行く。
おばちゃんは無関係やもん。
あの人を・・・無下にはしたくない」
「せやな・・・
あの人はええ人や」
章大は
弁当屋のおばちゃんを認めてくれてて
そこに亮ちゃんが繋がってると知っても
向かうことを・・・許してくれた
────私は
このままずっと弁当屋で働いてたとして
もし、亮ちゃんが来ても
絶対許さない覚悟を決めていた
許さない
認めない
でも・・・
でもね
亮ちゃんは
あの日以来
1度も店には来なかった

