2002年4月。東京郊外に住宅を購入。

それから1年後の2003年のある日…

突然、隣家のI奥さんが「あなたタバコ吸う?」
と、聞いてきた。
「吸いません。」

「私もなの。。たまにちょっと吸うぐらい。私、辛い物好きだけど、一緒に食べに行く人いないの。辛い物好きなら今度食べに行かない?」と誘われ、オッケーしてしまったのが最悪な生活の始まりになってしまった。

それから数日後、初めてのランチでの席。

しっかり兆候はあった。

タバコをスパスパ、ビールは真昼間からジョッキーでゴクゴク。

食事が来ても、スパスパ、ゴクゴクの繰り返し。

ビールが終わればレモンハイを更にゴクゴク。

私は目の前に運ばれて来たタイ料理を「お先に失礼します。」とパクパク。

折角のお料理が冷めてしまうのに…
タバコくさいなぁ〜…
千円ランチに、何故こんなに着飾ってくるんだろう…??
指いっぱいにキラキラのリングはめて…
帽子にはカラスの羽根??

会話も少々ずれがち。

しくじったかも…

と思いつつも、引っ越してきたばかりの新参者の為、断る事もできず、その後もランチは続いた。

慣れも生じてきたのか、話題は近所の愚痴話に。

I奥さん「あなた口堅そうだから話すけど、Tさん一軒家に住んだことなく、初めての家が今の家なんですって。
おじいさんは胃癌で先が長くないらしいわよ。
おじいさんが町内会の組長してた時、一度家に上がったけど、奥さんも娘も私に挨拶なしで知らんぷり!
お茶もおじいさんが出したのよ!
2人はテレビ観てた。
本当にへんな家族なのよ〜。変わり者よね〜。」
と、我が家前に住むT奥さんと娘さんに対しての悪口オンパレード。

越して来てまだ右も左も分からない私にとって、近所の話しは興味もあり、知らず知らずと引き込まれて行った。

I奥さん毎回ランチタイムにも関わらず、アルコールを4〜5杯飲んでいた。

「私、顔にも態度にも出ないし、全く普通なの」
とランチ飲酒後に、母親が入院してる病院へ車を走らせて行くような人だった。

そして、私は徐々に、この人ヤバイかも…この人と食事したらマズイな…とその頃から何度も思うようになっていた。が、、、、月1ぐらいなら、気をつけていれば大丈夫かな?と最初はあまり重く受け止めていなかった。