女優のジーナ・ロランスさんが94歳でお亡くなりになったとのニュースを見ました。先日はアラン

ドロンさんもお亡くなりになられたのことで、季節の変わり目だからなのでしょうか。寂しいものですね。

私が最初にジーナさんを知ったのは、映画「グロリア」です。

この時ジーナさんは40代だったそうですが、劇中でももう若くはない娼婦の役どころでした。長年娼婦として生きてきた主人公のグロリアが、徐々に孤児になった少年に母性を持ちはじめるストーリーです。ヒールにブロンドの髪、ワンピース姿で逃亡を続け、銃を構える姿が印象的でした。他の女優さんにはない迫力と魅力を感じました。一言で言うと「すごみ」のようなものです。

70代の頃の「君に読む物語」では、1人の男性に愛され続ける主人公の晩年を演じていました。フランス映画の「パリ、ジュテーム」では、やはり美しいマダムの役でした。70代になって、女っぷりのある女性を演じられる方ってそんなにいないと思います。なんというか、お母さん路線、おばあちゃん路線に変更してしまう、、、という女優さんが多いと思います。ジーナさんの場合、70代であっても、タバコを吸い、ブロンドの髪が美しく、華やかにメイクをしヒールを履き、なんとも貫禄があって、おばあちゃんなんて呼べる雰囲気ではないのです。向こうから歩いてきたら道を開けたくなるような。

ジーナさん素敵な映画をたくさん残してくれてありがとうございます。勉強のためにもう一度みてみようと思います。安らかにお眠りください。