お友達と至福のおしゃべりタイム♡
その時、椿油の話題になった。


友達が使っている椿油、
とても品質が良いもので、


コットンに湿らせた椿油を
つげ櫛に優しく塗り、
シャンプー後の濡れた髪に
優しくつけてブローをすると、
めっちゃサラッサラに
なるらしい✨✨


コットンに残った椿油は、
爪、甘皮にも塗れて、
指先のケアにもよろしい
ようです。


へえー!素敵!


そういえば、私のオカン(実母)も、
『椿油は髪の毛にいいのよ!』
と言っていた事を思い出した。


ていうか、、、
もう一つ思い出した。


それは私が花も恥じらう
高校生だった頃。
○年前やー・笑笑


その当時、すでに母の鏡台には
椿油が置いてあった。
ドレッサーじゃないよ、
鏡台だよ。


少しでも、1ミリでも
可愛くなりたい!


そんなお年頃の私は、
『そういえば椿油を髪につけると
ツヤツヤサラサラになるって
言ってたな…。』
と、母の言葉を思い出したので、


おもむろに、
瓶に入っていた椿油を

バシャッ!


と、手のひらに出し、
乾いた髪の毛にそのまま、

ビタッ!!


と、塗ったんですね…。



そしてブラシでとかして
サラサラに、、、


な、ならない!!


ブラシでとかせばとかすほど、


テッカテカ✨✨の
ビッタビタ✨✨



ただ、ただ、髪の毛が油まみれに
なっただけではないか!!


しかも、今も健在の
よくものを考えない性格の私



椿油頭(つばきあぶらあたま)に
なってしまったが、



今すぐ家を出ないと、


学校に遅刻する!!


時間だったんだな。


ほんと、なんで
そんなギリギリの時間に
椿油っちゃうかなー…。
可愛くなりたい!!という気持ちが
強すぎたなー…。
ていうか、バカだなー…。


いやー、焦った焦った!


と同時に、


めっちゃめちゃ恨んだね。


お母さんの嘘つきっ!

サラサラになるって
言ってたのに!!ってね。
完璧逆恨みです。



今ならここで、遅刻してでも
髪の毛を洗って
出直す事を選択するが、
(そもそも椿油をそのようには使用しない)


その時、女子高生だっだ私は、


その日まで皆勤賞!
無遅刻無欠席!!


だったので、遅刻はダメ!絶対!
自分憲法が、きーびしー(厳しい)!!


泣きべそをかきながら、
どーしよ、どーしよ!!
オールバックは…
タモリみたいだし、、、

ええい!!
とりあえずいつもの分け目で
分けておこう!!


と、必死で髪の毛を整え、


七・三分けで、


チャリンコをこいで
登校したのです。


なんとか遅刻せずに学校に到着。


クラスメートもいつもどおり、
『おはよー!』と
声をかけてくれたので、


アレ?意外にだいじょぶなの?
いけてるの?と、
ドキドキしながらも
冷静を装い、
いつも通りに過ごしました。


自分で自分は見えないから、
頭を感じなければ気にならない。
黒板だけ見ていよう。


トイレに行った時は、
鏡を見てはならない。
蛇口だけ見ていよう。


必死に前向きに、
椿油頭(つばきあぶらあたま)は
無かったことにして
どうにか一日過ごし、


授業が終わった後は、
所属していたクラブ活動に行った。
ちなみにソフトボール部!!


部室に入って、
同じ部活の仲間の
別のクラスの子に、
『いやー、今朝、椿油をつけたら、
えらい目にあったよー!』
って笑って話したら、


『なんだー、そうだったかー!
なにか深い訳があるのかと思った!
そうだよね?
ふつー、そんな髪型しないよね!

だってその髪型、

サラリーマンみたいだもん!

サラリーマンみたいだもん!

サラリーマンみたいだもん!

サラリーマンみたいだもん! 』


エコー・笑笑




↑↑ステキ七三分けの代表・中井貴一氏。
決してサラリーマンではないです。
俳優さんです。
アレ?七三分け?九一分け?



…クラスのみんなは、
あえて触れないで
いてくれたのか?


あえてフツーに
接してくれたのか!?


誰にも気づかれてないと、
思っていたのは
私だけだったか!?!


椿油頭(つばきあぶらあたま)
いやもとい、
サラリーマン頭な私を、
気になるあいつ💖は
どう思ったんだろうか!!!!💔



し、死にたい!



ちーん。



その後はもう、
超がっかりしながらの部活動。



悲しみのバットスイング。
意外に伸びる飛距離!
悲しみのタッチアップ。
イチローばりのホームへの送球!
レフト守ってたからね。



悲しみは人を強くする。



でも髪型はサラリーマン!
サラリーマン女子高生登場!!
みたいな?!
ヤケクソ。


ちーん。
二度目


一人肩を落とし、
椿油を褒めてたオカンを恨み、
クラスメートの優しさと、
自分の馬鹿さ加減を感じながら、


悲しくチャリンコをこいで
サラリーマン女子高生は
お家に帰ったのでした。


☆☆おしまい☆☆


みなさんにもこんな、
青春時代の甘酸っぱい
思い出はありませんか?

まあ、私の場合は
油っぽかったですけどね♡