私の人生、30代終わりから40代、辛かった。
夫が流行り始めたインターネットで、チャット浮気をして出ていった…調停にかけて、生活費の送金は確保したものの、苦しい生活だった。子供たちに惨めな思いをさせたくなくて、仕事を始めた。これがなかなか軌道に乗らず、苦労した。母親と同居(夫が自ら同居を申し出たため)なので、言いたい放題の母と子供の世話に明け暮れ、ストレスで酒に溺れ、隠れて煙草を吸い、痩せたり太ったり…

そうこうしているうちに右胸に乳癌発覚…温存+放射線25回
2年後に左胸に乳癌発覚…右とは違う質の物で、転移では無かった+放射線25回
最初の乳癌から10年後、右胸にまた乳癌…全摘出

そのあいだに、子供たちの受験があったり、習い事の苛めがあったり、家族との確執があったり…
思えば一人でよくやった、と思う。そしてもう疲れ果てた。だから長生きはしたくない。現世にいるのは、母を見送るため。それでも再建したのは、全摘出したままの姿で死にたく無いから。そして、下手すると、私より長生きしそうな母を見送るためには、元気でいなくてはならない。Fカップの胸が片乳だとバランス悪くて、真っ直ぐ歩けない、背中、腰が痛み立てなくなることしばしば…

再建して本当に良かったと思う。真っ直ぐ立てる、歩ける、そして元気になった。心も体も。

まだまだ治療は続くけど、それが今の私の生きるモチベーション。
いろいろあって傷ついた自分を取り戻す。自分に戻ってから死ぬ。
今はそう思っている。