愛と欲望と解毒の旅
Part5 自分史上最高のドライビング・ロード
さて、サンタバーバラを後にして101号を北上する。
ATASCADEROというところで41号に入り、そのままMorro Bayを目指す。
そして、いよいよPCH(1号線)に乗り、一路BIG SURへ!!
このPCH、海沿いをただひたすら走る。
左に海、そして右にはのどかな牧場。
昨日に引き続き残念な曇り空だけれど
窓の外を流れていく広々とした風景は
いつまで見ていても飽きない。
しばらくすると、
左側に車が沢山止まっている海岸沿いの駐車場が見えてきた。
場所は、San Simeon Pointというところである。
この道の車の通行量からすると、不自然なくらいの大量な車。
なんだろう・・・?と思い、
私たちも駐車場に寄ってみる。
車を降りて、海岸に行ってみると・・・・?
そこにはなんと!
人の1.5倍はあろうかと思うような大きな象アザラシたちが
海岸にたくさん寝そべっていた!!
象アザラシといえば、そう、あの江ノ島水族館で人気だった”みなぞう君”。
(残念ながら亡くなってしまったけれど)
あの巨大な”みなぞう君”たちがざっとみたところ、見える限りの
海岸線に、無数にゴロゴロと寝転がっているのだ。
しかも、もちろん全て野生の象アザラシたち。
取り巻く人間たちのことなんてまるで気にせず
のんびりと無防備に寝ている。
すごーい!!!!
よーく見ていると、”ぐぉ~ぐぉ~ふんがっ”といびきをかいている
アザラシ君もいれば、気持ちよく寝ながらボリボリとお腹を
掻いている子もいる。
肌を寄せ合ってみんなで仲良く寝ている姿はとてもほほえましい。
”可愛い~、みんな仲良く寄り添っている”とつぶやくと、
近くで写真をとっていた初老の男性が
”象アザラシは、実は個人行動を好む動物なんだよ。だけど
寒いから、イヤイヤこうやって肌を寄せ合っているんだ”と
教えてくれた。
ふーん。そうなんだ。意外・・・。どうみても
仲良くよりそっているとしか見えない。
"鼻の長いのがオス。短いのがメス。この海岸でメスが子供を出産するんだよ。象アザラシの群れが見られるのは12月から2月くらいまで。出産のためにこの海岸にやってくるんだ。ピークは2月かな。その期間だけこの海岸は象アザラシたちで埋め尽くされるんだよ。”とさらに教えてくれる。
確かに、鼻の短いメス近くには、ベイビーがよちよちと歩いている
シーンも見られた。短い期間しか見られない、
大いなる自然が作る壮大な光景に出会えて感動する。
なんでも、ここにアザラシたちが集まってくるようになったのは
ここ最近のことで1992年くらいかららしい。
それからはレンジャーたちがこの自然環境を守ろうと厳しく管理をし、
ようやく毎年リピートして象アザラシたちがやってくるようになったという。
そんなことを聞いて少し嬉しくなる。
悲しいけれど、人間が自然を破壊し、絶滅してしまう動物たちもたくさんいる。
でも、こうやって、人間が守ることで自然界がよみがえることもあるのだ。
この光景が、100年後も200年後もずっと見られることを祈りつつ
SAN SIMEONを後にした。
またしばらく走ると、なだらかな牧場とおだやかな海岸線が、
だんだん切り立った崖と、入り組んだ湾の連続が続く、
ダイナミックな景色に変わっていく。
グレーの霧の中に次から次へと浮かび上がる連続して現れる岬。
それはとても美しくて幻想的な景色。
途中、LUCIAというドライブインで遅めの昼食をとる。
ここは、お店のテラスから雄大な景色を存分に見ることができる。
そんな景色を独り占めしながら、
カントリースタイルのハンバーガーにかぶりつく。
景色絶品、料理も素朴で美味しいおすすめポイントだ。
ここまできたら、POST RANCHがあるBIG SURまであと一息。
野生動物たちが息づく海と山、そして自然が長い年月をかけて作った
壮大な景色・・・。圧倒的な自然を肌で感じながら快適な
ドライブができるPCHは、
私が今まで車で走った中で、一番感動的な
ドライビング・ロードかもしれない。
そんな風に感動しているうちに・・・
ようやく”POST RANCH INN"に到着した!!
続きは・・・次へ!