愛と欲望と解毒の旅・・・IN LA
Part2 相棒からのサプライズ・プレゼント
まだ眠い私が到着したのは、曇り空のロサンゼルス国際空港。
現地時間は・・・午前8:30。
でも、眠いなんて言ってられない。
空港には、相棒が迎えにきてくれているはずだから
顔面半分に青あざができているといえども、
ぼ^-っとした冴えない顔じゃ会えないもの。
いつも長時間かかってしまう、アメリカのイミグレーションも
今回は、そこまで待たずにクリア。
出口すぐに待っていた相棒を見つけてホッとする。
怪我をした顔にも、とりあえずあまり驚くことなく笑顔な彼に
私もなんだか、心晴れ晴れ。
”つかれてない?とりあえず、ホテルにチェックインしてから
君にビッグ・サプライズがあるんだよな~”と嬉しそうに話す彼。
”・・・・なんだろう?、ね、なに?”
正直、閉じそうになる瞼と戦いながら、聞き返す私。
”でもさ、首とか大丈夫なの?しかも眠そうだし。
サプライズだったけれど、この状態だったら君の希望を
聞いたほうがいいかもしれないね。実は、ホテルにチェックインしたら
ヘリコプターで、カタリーナ島
まで行こうと思っているんだ”
”へ?” ヘリコプター・・・、カタリーナ島・・・・・?
眠さと、突然の話で頭が混乱する。
そういえば、カタリーナ島って、彼がよく電話で話していた
ボートでよく行く島の名前だ。
穏やかで、綺麗な海のカタリーナ島。いつか見せたいって言ってた所。
思考がそこまでたどり着き、脳にスイッチが入る。
”行きたい!行きたい。首も大丈夫だし、つかれも大丈夫!”
ホテルに荷物を預けたら、すぐにクルマでロングビーチ近くの
ヘリポートまで行く。ヘリポートから島までは所要時間15分ほど。
(ちなみに一人75ドル。)
意外にも私、これがヘリコプター初体験。
前も左下もガラスの特等席、操縦席の横に座らせてもらう。
あいにくの曇り空のため、
ふわりと浮かび上がったヘリコプターから見えるのは、
空一面から海面まで垂れ込める、真っ白な雲と下に広がる深い青い海・・・
なんだか白い空に吸い込まれていく錯覚にとらわれる。
そんな錯覚が怖くて、海面を漂うかもめに視線を落とす。
すると・・・・不規則に白く泡立つ波がたっている場所が目に入る。
よく目をこらすと・・・なんと!
くじらの群れが悠々と海を泳いでいるではないか。
ヘリポートを飛び立ってから島につくまで、
空と海しか視界には入らない。正直、”景色を楽しむ”という目的で
乗るには、少々物足りないかもしれないな・・・と思った矢先の
突然の遭遇。15分の空の旅もなかなか悪くない。
くじらとの出逢いに感動しつつ、あっという間に、ヘリは
カテリーナ島へ到着。
島は思ったよりもこじんまりとして、
なにがあるわけでもないけれど
島全体がかもし出す雰囲気がとても穏やか。
町並みも、とても可愛い。
夏のシーズン中は島にある二つの湾が
LAからくるクルーザーで一杯になるということ。
そんな話を聞きながら、メインの湾を眺めながられる
テラスのあるレストランで遅めの昼食を取る。
足元の海は、底までクリアに見通せる、とてもきれいな水。
クラムチャウダーを食べる私の横をペタペタとあるくカモメ。
すこし冷たい海風に吹かれて
まばらに浮かぶクルーザーのマストを眺めながら
のんびりと話しをした午後。
彼がこの島に連れてきたいといった意味がわかった気がした。
そして・・・こんな穏やかで優しい時間は、20時間前まで、
死にそうだった私に一番必要なものだったのかも。
ほんの4時間あまりのショート・トリップだったけれど
とてもうれしかった、サプライズプレゼント。
本当に・・・本当に嬉しかったよ!ありがとう。
このサプライズプレゼントのおかげで、
眠っていた5感が呼び戻された気分。
精神のチャージを存分にしたら、次は身もチャージしなくちゃね。
というわけで、ロス市内での最大の目的の一つでもある
メディカルエステを受けるべく、カテリーナアイランドを後にしたのだった。