こんにちは爆笑
時の流れの早さを実感しすぎる今日この頃ですが、私だけでしょうか?
初期の記事「百貨店における筆耕とは」を見てくれている方が多いので、今日はその第2弾。

以前も書きましたが、私が筆耕をしていたのは某百貨店(M越です)。結納品と熨斗袋を扱う売り場でした。机が二つ並んでいて、そのうちの一つがお会計をするカウンター。お客様がお会計をしている間にその隣でせっせと筆耕する…という全国的にも非常に珍しいオープンなスタイル(笑)。
お客様が重なると、書き手の向い側の席にもお客様が座ります。「書いている所を見たい」というお客様も多くて皆さんじっくりご覧になります叫び初めは緊張しましたが、そんなこと言ってる場合ではなく(苦笑)書かざるを得ない状況でした。慣れてからは、特に筆の乗りが良い時は気持ちが良いくらいでしたが(笑)にひひ
とはいえ、売り場に1人になる時は接客、会計して離れた所にあるレジに行き、筆耕→ドライヤーで乾かす、水引※結納用の袋以外は水引は外しません を素早く整えて短冊の場合は糊で貼る、お客様にご確認頂きお包み…と全て自分一人でやらなくてはいけません。混雑時はまるで戦場(←大げさ)。それでも周りの売場の方が会計を手伝ってくれたりして随分助けられました。
結納品を扱っていたので、納品があれば巨大な段ボール3箱位の荷捌きもあるし、一日に何度も店頭や電話で慶弔マナーについて聞かれる(お客様だけでなく館内からも…)ので色々な意味で鍛えられたと思います滝汗

ただし筆耕会社に所属するのとは違い、常に字を書いているというわけではありません。字を磨きたいと思ったら筆耕会社に入るのが一番。実際私も「もっと字が書きたい!上達したい!」と筆耕会社に書類を送って面接に行った事があります。社長曰く、ちょうど市内ホテルへの派遣の枠が一杯だから会社に常駐しながら筆耕と取引先の対応もして欲しいとのこと。筆耕だけがしたい私の希望とは折り合わず…。さらに会社常駐となると場所がネック(自動車免許すらない私には死活問題)で入社には至りませんでした。
後日辞退の旨を伝えた時に「考え過ぎないでやってみればいいじゃない」と言われた記憶があります。もう少し若かったら飛び込んでたかなぁ…ショボーン
 
そんなわけで憧れの筆耕会社所属とはならなかった私ですが、その後も三越で得たものは大きかったです。
自分が書いたものをその場でお客様にご確認頂いて、「わぁ、ありがとう」「素晴らしい!」と言って頂けるなんてそう経験の出来る事じゃない。今の私があるのはその頃のお客様や一緒に働いていた方のおかげだと思います

↓写真は年賀状の宛名書き見本。
熨斗袋や宛名書きの添削希望の方がいらっしゃるので試作中です。
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