Yoko Hoshidaのブログ

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こんにちは。。
心の旅人、ほっしーです。

今回も私の好きな作家Alan Cohenさんの本にある感動したストーリーをご紹介します。

フリッツ•クライスラーは素晴らしい才能のあるバイオリニストで、ストラディヴァリウスを所有することが長年の夢でした。アメリカを訪れたとき、ニューヨークシティの音楽街へ行き、やっとストラディヴァリウスを売っている店を見つけました。

フリッツが店主にバイオリンの値段をたずねると、その金額が自分で貯めた資金の倍であることを知って、フリッツはがくぜんとしました。

帰国したフリッツが、友人や出資者を募って資金集めに奔走し、一ヶ月のうちには必要な金額を集めることができました。はやる心を抑えながらフリッツはもう一度その店に行って、じゅうぶんなお金を用意してきたことを店主に告げました。
「申し訳ありません」と店主は謝りました。
「遅すぎました。数日前に裕福な収集家の方がおみえになって、ストラディヴァリウスが売れたところです」

それでもあきらめずに店主から連絡先を教えてもらったフリッツは、約束をとりつけてストラディヴァリウスの持ち主に会い、「このバイオリンを持つことが一生の夢なんです。なんとか売ってもらうことはできませんか?」と訴えました。
ストラディヴァリウスの持ち主は首をふって答えました。「お望みを叶えてさしあげたいところですが、わたしもこのバイオリンの価値はよく知っています。これはわたしのコレクションの中でもとっておきの品です。末永く愛蔵するつもりでいます」

「わかりました」とフリッツは言いました。「では、どうかお願いですから、ほんの1~2分、このバイオリンを弾かせてもらえませんか。わたしにとっては本当に意味のあることです。一生その思い出を大切にします」

収集家は同意して、フリッツにバイオリンを渡しました。
フリッツは弓を手にとり、これが最後になるのだと思いながら、ありったけの情熱を込めてバイオリンを奏でました。そしてフリッツはバイオリンを持ち主に返すと、礼を言って帰ろうとドアに向かいました。

フリッツがドアの取っ手に手をかけたとき、バイオリンの持ち主が彼を呼び止めました。
「待ってください」と懇願するような声で彼は言いました。

「本当に美しい音でした。わたしはこのバイオリンを、コレクションにするだけの目的で買いました。わたしが持っているよりも、あなたが持っているほうが世界に音楽と幸せが増えるでしょう。バイオリンはあなたのものです。さあ、持っていってください」

そしてこのストーリーをこう締めくくっています。

あなたが何かを所有するのは、お金によってでも、紙切れによってでも、力によってでもなく、そのものへの愛によって、そのものとの結びつきによって決まることです。もし何かがあなたの魂に深く刻み込まれているなら、それはあなたのものです。誰が何を所有するかは外界のルールで決まっているようにみえますが、心による権利の法則はそれを超越します。

私はこのストーリーを読んだとき、鳥肌が立ちました。背中がゾクゾクしました。
涙がこみあげてきました。心が揺さぶられました。

なんて美しいんだろうと思いました。
そして、人生に対して安心感を覚えたのです。

「それを受け取るにふさわしいひとに、それは行き渡る」