right

right は形容詞で(正しい・適切な・右の)などという意味。名詞で(右)の他に(権利)という意味が有る。All right. で「いいよ、了解した」などとよく聞く表現。”We need more money for the rent and….” “All right already! So you want me to rob a bank?” 「もっとお金が必要なのよ。家賃でしょ、それに…」「もういい加減にしろ!おまえ俺に銀行強盗でもしてほしいのか?」なんてalready がつくと、かなり腹立たしい気分が表せる。

 

 2024年はまさに自民党の政治資金パーテイ裏金事件が表面化。もういい加減にしてくれ!と叫びたい気分だが、ここまでの騒ぎになりながら、岸田総理は自分の政治資金パーテイをやめる気はなく、「延期のお知らせ」なる手紙を関係各所に配布している。しかも党内調査もすると国会で答弁しながら、自民党所属の全国会議員に配布したアンケートの質問が、たった2つ。以下↓

                                               

派閥による政治資金パーテイに関し、本来、議員側の支部・関係政治団体の政治資金収支報告書に記載するべきであった収入の記載漏れがありましたか、ありませんでしたか。以下回答欄の該当する方を○で囲んでください。

解答欄:   なかった       あった

上記で「あった」に○をされた場合、過去5年間の記載漏れ金額(不記載額)を下記にご記入ください。

平成30年  令和元年   令和2年   令和3年   令和4年     計

 

                                                      

これだけである。あきれてものが言えない。

 私が年に3~4回繰り返し見る映画がある。テレビの録画に保存してあるので好きな時に見られる。

The Post (邦題ペンタゴン・ペーパーズ・最高機密文書)2017年制作 1945年~1967年までのベトナム戦争の機密文書をニューヨークタイムズと一緒にスクープしたワシントンポスト紙の闘いの経緯をサスペンス感たっぷりに見事に再現したスピルバーグ監督の作品。10万の兵力を追加しても改善しないアメリカの戦力、6年も前に勝てないとわかっていながらベトナム戦争を続けているアメリカ。これを発表すればニクソン大統領にワシントンポスト社及び系列テレビも潰されるという危機感に葛藤しながら、編集長が言う。”If we don’t publish, we will lose, the country will lose and Nixon wins. The only way to reserve the right to publish is to publish.”(もし掲載しなければ、我々は負ける。憲法も負ける。ニクソンが勝つ。報道の自由を守るのは報道しかない)と。この決意の凄さを日本の三大新聞も持って欲しいものだ。面白いのは、この映画のエンディングに映る真っ暗闇のビルの窓に映る懐中電灯の光だ。実は、これはワシントンD.C.にあるウオーターゲート・ビルの民主党本部に盗聴器を仕掛けに入った5人で、警備員に見つかり、警察に捕まる。これがニクソン再選を企むウオーターゲート事件の始まりであり、報道が勝利し、ニクソン大統領は大統領としては初めての退陣に追い込まれる。これを映画にしたのがAll the President’s Men(邦題大統領の陰謀)でありthe right of press(報道の権利)the freedom of press(報道の自由)を守ることの大切さを描いている。

Freedom is a light for which many men have died in darkness.(自由は、暗黒の中で多くの人間が求めてきた光である)   George Washington