Aさんと
深夜の車の中で
何を話していたか
覚えていないけど、
何をされたかは
ちょっと
覚えている。
手の甲から
二の腕まで
上ってきた唇。
肩を抱かれ
ゆっくりと
唇にキスされた。
上手く言えないけど、
官能的なキス。
とても柔らかい唇で
脳みそが
とろけそうだった。
唇から
頬に
瞼に
おでこに
顔全体に
キスの雨。
髪をなでられ、
耳たぶをサワサワされて、
ゾクゾクした。
Aさんの唇は
いろんなところに
移動した。
首すじ
鎖骨
くすぐったいだけじゃない。
こんなにゾクゾク
感じるところだったのかと
思うくらい
いやらしい気分に
させられた。
さすが研究熱心な
Aさん。
しっかりと成果を
発揮されていた。
Aさんの
キスだけで
私は恥ずかしいくらい
トロトロになっていた。