今を去ること11年前、
インナーチャイルド・セッションを受けました。
インナーチャイルドには二種類あるけど、
どちらを選びますか?と言われ、
今回は、
傷ついた幼少期の自分と出会い、
癒すのではなく、
自分の心の中にいる自分
(インナーチャイルド)たちと
出会う旅となりました。
自分たち、という意味は、
自分の中にはいろんな自分がいて、
それぞれちがった姿で現れるという意味です。
でも、全部自分なんですよね。
それは、私たちの魂が、
この地球で何億年もの年月の中で、
何千回、何万回と
地上に生まれ変わって来ていること。
(忘れてしまってるので、
えー、まさか?
信じられない!
と思われるでしょうが)
を思えば、
自分の魂の中には、
その転生した数だけの個性が
刻まれてるということで。
だから、セッションで出会えるのは、
ほんの一部の自分たちだけなんです。
そういうわけで、
今回は、
三人の自分に出会う旅になりました。
そのうちの一人は、じいちゃんだったけどね。
インナーじいちゃん(笑)。
さて、私の心の中の、
ある部屋に入ると、
元気いっぱいのやんちゃな少年が
待っていました。
「さあ、遊ぼ!」
ていう感じで、
かけっこしたり、
木登りしたりして、
遊びました。
そし少年は
私を小川のほとりにいざないます。
すると、
森の中から
一人のおじいちゃんが現れるのですが、
このおじいちゃんは、
人型はしていますが、
顔が動物で長細いのです。
このじいちゃん、
私にも時々インスピレーションを
与えてくれる存在で、
私が「よっくじい」というペンネームを使う時は、
発信源はこのじいちゃんのようです。
じいちゃんは、
私にいろいろ伝えたいことがあったようです。
少年は、そのガイド役だったのかもしれません。
じいちゃんは、私に、
「ゆっくりがええ。
お前さんにはそれが合っている。
あせらず、ゆっくり準備することじゃ。」
「昇竜は、
天に昇るまえに、
沼の底でじっと力を蓄えている。
今のお前さんは、それじゃ。
自分がなにものでもないと、
卑下しなさんな。
お前さんは、
天に昇る力を秘めておる。
ちゃんと持ってるんじゃ。
表に出さんだけでの。
時が満ちれば、
お前さんは、
天に駆け登るじゃろう。
それまでは準備期間じゃ。
あせらず、
たゆまぬ努力を続けることじゃ。
未来はその先にある。」
じいちゃんは、
遠くにある山の頂きを見て、
「あそこまで競争して、
わしに勝てるかな?」
と、私たちに聞きました。
「かけっこなら、負けないよ!」
と少年が言いました。
じいちゃんは、
「わしなら、
ひとっ飛びで、
あの山の頂上まで、
誰よりも早く行けるぞよ。」
と、じいちゃん。
「そんなの、ずるい!」
と怒る少年。
置いてきぼりをくらうのは
イヤだと思ったようです。
すると、一瞬のうちに、
私たちは山の頂上まで瞬間移動していました。
山頂は、360度パノラマといった感じで、
周りにはそびえ立つ山々、
頭上には青い空と白い雲、
そして空を渡るような虹。
しばらく山頂の風景を楽しんだあと、
川のほとりに戻りました。
じいちゃんとはそこでさよならしました。
私が少年に
「他に会わせたい人はいるの?」
と聞くと、
少年はこくりとうなづいて、
女の子を連れて来ました。
少年のお姉ちゃんみたいで、
少年を背中から抱きしめながら、
ニコニコと笑っています。
特に会話はなかったのですが、
そのくったくのない笑顔に癒されました。
私が物語に書いているサラという
南国の少女のスピリットだろうか?
と、フト思いました。
帰りに少年はプレゼントを私にくれました。
小さな箱に、ちいさなすずりが入っていました。
「なんですずりなの?」
と聞いたら、
「それは自分で考えなきゃ」
と返されました。
なぞなぞのようです。
私は、すずりをすって、墨汁を作り、
習字をするイメージを連想しました。
そして、
すずりは準備することを象徴している
と感じました。
「すずりで墨をすらないと、
筆で字は書けない。
すずりをする時間が短いと、
薄い墨しかできなくて、
いい文字は書けないだろう。
じゅうぶんな時間をかけて、
心をこめて、
墨をすることが大事。
そうすれば、
人を感動させる、
立派な字を書けるだろう。
しっかりと準備しなさい。」
私は、じいちゃんの声が聞こえた気がして、
目頭があつくなりました。
私は少年とわかれ、このセッションを終わりました。
インナーチャイルドセッションを受けた感想ですが、
私が物語を書く時の感じに似ていました。
ヒプノセラピーもそうですが、
誘導されて瞑想状態になると、
自分の脳裏にある光景が浮かんできます。
物語を書いてる時もそう。
あくまでも、わたしの頭の中に浮かんだイメージです。
インナーチャイルドも、
物語の登場人物も、
私の想像の産物なのですが、
実在しているスピリットを
私が感じているのかもしれません。
よっくる