本日は重陽の節句です。
九月九日と九がふたつ並ぶ日。
奇数は陽を表すので、奇数の最大数である九がふたつ並ぶのは、とても陽のエナジーがパワフルだということ。

この日には菊酒を飲むとよいとか言われます。
なぜ菊が良いのか?

日本神話にちょい役で登場するククリヒメ。
漢字では菊理姫ですが、白山姫という別名のある神様です。

北陸の白山には白山比咩神社があり、
そのご祭神なんですね。
それはこの山を開いたお坊さんの前に現れたのが菊理姫で、開山後に祀られたそうです。

白は、百から一を引く、とも読めるので、九九にもなります。
ククリも九九理と読めますから、
ククリヒメは九九を表す女神と言ってもいいでしょう。

百を完全とすると、九九は一が欠けており、惜しいんだけど、まだ不完全ということでもあります。

考えるに、人類というのは、九九の存在なのかもしれません。
あと一出せば完全になれるんだけどなあ、惜しいなあ。

だから、その一を足すことが神様から人間に与えられた使命であるように思います。

ということは、九九はすでに与えられているということです。

日頃、なにかとあれが足りない、これが足りないと不満が多いと思いますが、
実は必要なものはすべて与えられているんじゃないか。
それを奪い合ったりするから、不足するだけで。
同じ人間同士、分かち合えば、多くの問題が解消するのではないかと思います。

分かち合えば、
ゆるし合えば、
世界はひとつ。

そんな歌詞の一節を思い出しました。