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ニニギくんにあっさりふられたイワナガヒメ。
あまりの仕打ちに目からブワッと涙があふれ、肩はふるえ、動悸が止まらなかった。

オオヤマツミはオタオタしながら、イワナガヒメの肩をそっと抱いた。

オオヤマツミにとっては、どちらも愛しい姫である。
ニニギくんがまさかイワナガヒメを振るとは思ってもみなかったのだった。

傷心のイワナガヒメに寄り添って、オオヤマツミは仮住まいをあとにした。
せめて、サクヤヒメがニニギくんに気に入ってもらえるようにと念じながら。

ニニギくんとサクヤヒメは、あのあと、初夜の契りを交わした。
サクヤヒメは姉のことを気にかけながら、オトコとオンナの初めてのマグアイの体験に溺れていった…。

このあと、さらなるバトルがふたりの間に起こるのは、神のみぞ知ることだった。

続く

 

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