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さて、サクヤヒメにプロポーズして、
心ウキウキのニニギくん。

オオヤマツミにさっそく

おたくの娘さんをお嫁さんにもらいます❣️

と、LINEでメッセした。

ピロリン♪

軽快な音が鳴り、ニニギくんからのLINEを読んだオオヤマツミは、ニンマリと笑い、

天孫族と良縁を結べた。これで我が村も安泰じゃな。

そう、ほくそ笑んだ。

オオヤマツミの提案は、戦国時代でいえば、政略結婚のようなもの。

大勢力である出雲族との話を風の噂で聞いていた、地獄耳のオオヤマツミは、天孫が降臨するとサルタヒコから聞きつけ、自分の娘を手駒に政略結婚を仕掛けたのだった。

そんなこととは梅雨知らずなご両人。
父の快諾を得たと聞き、サクヤヒメは内心とても喜んだが、表面的には平静を装うのだった。

だが、そんな娘の乙女心を理解しないオオヤマツミは、とんでもない行動にうって出たのである。

続く

 

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