山元加津子さん(かっこちゃん)のメルマガより抜粋です。
雪絵ちゃんはかっこちゃんの友達でした。
多発性硬化症という難病にかかり、亡くなりましたが、雪絵ちゃんがかっこちゃんに託したメッセージがドキュメンタリー映画にもなりました。
『1/4の奇跡』という映画です。
機会があったら、是非一度は見ていただきたいと思います。
今回はかっこちゃんのメルマガからの転載です。
ふたつのエピソードが紹介されていましたので、ひとつずつ紹介します。
・・・
冬になるといっそう雪絵ちゃんを何度も思います。
雪絵ちゃんはどんなときもいつも「よかった」「よかった」って言うんですね。
どんなときも「よかった」「よかった」って。私が毎日毎日、雪絵ちゃんにあったことをね、メールとか会ったりとか、FAXとか電話とかで言うんですね。
そうすると、
雪絵ちゃんはどんなときでも、「よかったね」って言うんですね。
たとえば、「私ね、今日、車ぶつけちゃったの」って言ったらね、雪絵ちゃんがね、「よかったね」って言うんです。
それでね、私が「どうして?」って。
そのとき、私、車買ったばっかりのときだったのにね、バックしてね、自分の家の塀にばーんとぶつけちゃったんですね。
本当にね、最初に運転をしたときだったから、雪絵ちゃんに「大ショック」って言ったら雪絵ちゃんが「よかったね」って。
「だって私、ぶつけちゃったんだよ」って言ったらね、雪絵ちゃんがね、「かっこちゃんぴんぴんしてるじゃない。かっこちゃん、少しぶつけといた方がいいよ。
そうしたら後ろ向いて、ちゃんとバックするようになるから」って。
そう言われたら、本当にちゃんとバックするとき、後ろ見てなかったわと思いました。
そのあと、本当にね、ちゃんと後ろ見るようになってね、よかったなって
思ったんですよね。
もし、それが、人のおうちの塀だったり、人の車だったら大変だし、まして誰か人をひいてしまったら大変だったのに、あれから、私、ちゃんと後ろ向いてからバックするようになったもんと思って、本当に雪絵ちゃんの言うとおりだなあというふうに思いました。
(終わり)