私はエルフィー。

私はメンヘラだ。
この町にやってきて、この下宿に転がり込んだ。
大家さんのおじいさん、おばあさんは、とっても親切で、身元不明の私を快く受け入れてくれた。
私があまりにもビクビク、おどおどしてるので、かわいそうに思ってくれたのだろう。
まるで保護された犬や猫のようだ。

とりあえずボロアパートだがね、空き部屋はたんとある、好きなとこに居るといいよ。
おばあさんはそう言ってくれた。

私はこうした人の情に触れると涙もろくなる。
でも人に涙は見せたくないので、笑ってごまかした。

とにかくこの部屋から私の物語を始めよう。

続く