ジャンヌ・ダルクの漫画の最終巻を読んだ。
山岸涼子さんの漫画だが、非常によくできている。
リアル感がハンパない。
あの時代を観てきたかのようだ。
特にジャンヌが火あぶりの刑にあい、非業の最期をとげるシーンをどう描くか。
そこにこの作品の難しさがあるのだけど、
わたし的にはとても納得のいくシーンとして
描かれていた。
イエス・キリストの死を追体験するかのような
ジャンヌの死に様。
それは、魂が永遠であることをもってしか、
救いのない世界観を提示している。
神の使徒として、生きて、そして死んで、
あの世に帰天したジャンヌ。
そのあまりにもドラマチックな人生のゆえに、
いまだに多くのひとの尊敬を勝ち得ているのだろう。
よっくる