雑学しょのいち
牛乳が飲める人と飲めない人がいる。
それは遺伝的な本人の体質に起因している。
西洋の人には乳製品は主食といっていいくらいなもので、牛乳のない生活など考えられないだろう。狩猟民族である白人は牧畜を昔からしているため、牛乳に耐性ができたとも言える。
日本人は農耕民族と言われており、乳業が始まったのは明治以降だが、当時は輸送手段がなく、本格的に広まったのは戦後からだから、牛乳が飲めない人がいても不思議ではない。
戦後、国民の栄養失調を改善するために、脱脂粉乳が給食に出ていた時代があったが、私は幸い、それよりあとの世代だったので、そのまずさを経験せずに済んだ。
私の子供時代は、三角パックの牛乳から瓶に入った牛乳へと変わる時期で、給食の基本メニューだった。飲むと吐き気がするのだが、みんな飲めと言われ、鼻をつまんで飲んだ記憶がある。心なしが味も薄かったような気がする。
やはり好き嫌いはあるのだから、飲むのを義務化するのはいかがなものかと思う。
我が家では、紙パックの牛乳を子供たちがグビグビ飲んでいるが、私よりも家内の遺伝子の方が強かったようだ。
そんなところでも負けるのか、と残念に思う。
私は農耕民族のDNA、家内は狩猟民族のDNAと考えると、そら負けるわな。
ちなみに大陸系遊牧民も、山羊などの畜産をしており、山羊の乳を常食としているから、西洋と味覚が似ているのかも。