谷よっくる著 『いのちの木の物語』を書籍出版しています。

 

(冒頭部分の抜粋 始まり)

 
いのちの木は
大きな木。


たくさんの実が
たわわに
実っています。

そよ風が吹くと、
木の葉がゆれ、
さやさやと
音を立てます。


木の実たちも
わいわいにぎやかに
おしゃべりしています。

大きな木の下に
小さな枝が落ちていて、
そこに実がひとつ、
ついていました。


枝が台風で折れて、
一緒に落ちてしまったのです。


落ちた枝の実は、
うらやましげに
大きな木を見上げて
言いました。


「なぜ、僕だけが
こんな目に合わなくちゃ
ならないんだ?」


落ちた枝の実は、
我が身の不幸を嘆きました。
でも、どうすることもできません。

 
(冒頭部分の抜粋 終わり)

 
この「いのちの木の物語」は、

海老原よしえさんの歌である「ひとつのいのちの木」の歌詞に着想を得て、

書き下ろしたものです。

 

 

 


地球に住む私たちは、地球といういのちの木の、ひとつひとつの木の実であると観じます。

みんな、地球につながって、生かされている、兄弟姉妹のような、家族のような存在です。

出来がいいのも悪いのも、仲がよいのも悪いのも、地球家族の中でのこと。

 

民族や国の違いを乗り越えて、もっとなかよくなれたらいいなあと思うのです。


 

この物語を是非、ご購読くださいませ。

そして、朗読などでまわりの人に伝えてくださいませ。