私は中国の昔の歴史物が好きで、歴史小説をたくさん読んだりしたものです。
特に好きなのが、「三国志」や「項羽と劉邦」の時代なのですが、最近、はまっている漫画に「キングダム」という作品があります。
秦の始皇帝の若い頃の話で、主人公は李信という若者です。
戦災孤児から天下の大将軍になることを目指して戦う若者の戦記物といったところ。
こういう物語にひかれるのは、私の魂の兄弟に三国志の時代を生きた戦士がいるからだと思っています。
秦には多くのライバル国がありましたが、それらの国々を支配下におき、中国全土をいったんは統一します。
しかし、始皇帝の後継ぎが政治的陰謀により本来の後継ぎにならず、一気に弱体化してしまい、復活した楚の項羽と、劉邦ら反秦連合により秦は敗れ、滅亡する。
つくづく秦は、他の国々からうらまれていたのだろう。
「キングダム」では、今、反秦連合による秦侵攻戦が展開され、秦は窮地に陥っているが、この時は若き秦王の政〔後の始皇帝)がおり、天の理は秦に味方した。
項羽や劉邦が秦と戦った時は、天の理はすでに秦になく、項羽や劉邦の方に移っていた。
驕る平家は久しからず、の真理がここにも見ることができる。
さて、最終的に、劉邦が項羽を破り、天下をとり、漢王朝ができるのだが、漢王朝は、前漢、後漢あわせると数百年続いた。
それだけの長い間、平和な時代が続いたというのは素晴らしいことだと思う。
その意味で、王朝の基礎を築いた劉邦の功績は大きいと言える。
劉邦は、のちに日本に生まれ、徳川家康として、江戸幕府を開いた、というスピリチュアルな説があるが、劉邦と家康には共通点が多く、私はあり得る説だと思っている。
もう一つあるのが、項羽が織田信長に生まれ変わったという説である。
項羽といえば、剛力無双の熱血漢で、百戦して負け知らずだったが、最後の一戦で劉邦に敗れ、天下取りの夢を果たせず、散った。
非常にワンマンなタイプで優秀な部下を持っていたが、部下の進言を聞かないところがあり、それがあだになったと思われる。
項羽には虞美人草で有名な虞姫という美人の奥さんがいて、非常に愛妻家であった。
戦場に同行させるほどであったが、項羽が死地に立つと、足でまといにならぬようにと、自ら命を断った。
私はスピリチュアルの視点から見て、虞姫は項羽を支えるために生まれた、項羽の魂に縁の深い女性であると思う。
項羽が信長に転生したのなら、虞姫も、濃姫として転生して、信長を支えたと推測する。
濃姫の最期は謎とされているが、信長について本能寺で亡くなったという説はロマンティックではある。
短期で激情家である一方、芸術を愛する一面も共通しており、項羽は、すぐれた漢詩を残しているし、
信長は能を愛し、「人生50年〜」と自ら舞っていたことは有名。
このように、歴史をスピリチュアルな解釈で読み解くのも、なかなか楽しいものである。
よっくる