【人生計画】



この世に生まれたいと


思いしイノチ


この世でやりたいことを


計画書にまとめ


申請す


受理されるかされないか


ドキドキしながら待つ


やがて合格通知が来て


この世に生まれていいよと


許可が下りる


勝手に生まれてくるのではない


勝手に産まれたのでもない


誰が産んでくれと


頼んだか?


生まれる前の自分だよ


すべては自らが計画してきたこと


責任もすべて自己にある




【出産】



この世に生まれし女神


それが女性


女性とはすべからく


女神性を持つもの


女神とは


受け入れるサガ


イノチをはぐくみ


育てるサガ


母親たる母性を


生まれながらに持つ


それが女性


この世に生まれたい存在


あの世にありて


この世の親を選ぶ


この世の女神


さあ、おいで



その存在を抱きとめて


この世に生まれせしむる


いと たっとき聖業(みわざ)


出産はまさに神のわざなり




【誕生】



あの世


旅立ちて


この世に ふるイノチ


肉体のタネ


女神の子宮にすでに宿り


乗り主の到着を待つ


乗り主たるイノチ


肉体のタネに宿る


自分と異なるイノチ


我が身に受けし女神


つわりとして


その違和感を表す


つわりは


新たなイノチ預かりし


聖なるあかし


そして


とつきとおかを経て


せまき産道を通り


赤ちゃんとして


母親の体外に出づる


誕生


それはこの世の人生の始まり




【人生は学校】



さまざまな人生のドラマありて


人は死を迎える


死は肉体の終わり


この世の人生の終わり


死とは孤独な旅立ち


この世のすべてを


捨てて旅立つ


愛する家族さえも


あの世には連れていけぬ


されど


死はイノチの終わりにあらず


イノチは永遠の神の子


形を変えて


存在し続けるもの


人間のカタチ与えられ


人生を生きるイノチ


人間のカタチ捨てて


この世から卒業する


この世はイノチの学びの学校


みずからが演じるドラマ通じて


アイをまなぶしくみ


みながアイというワタシをまなぶ


生きた長さは問題ではなく


過ぎ去りし過去は


イノチに刻まれる


よきことも


あしきことも


みな学びとなる


人生はアイをまなぶための


学校




【死に瀕して】



肉体の死に瀕して思うこと


それは


残されし者のこと


自分が自分がという意識は


遠ざかり


あとに残る家族や親しき人たちへの


感謝の思い強まる


自分とともに人生を過ごしてくれて


ありがとう


心から心から


お礼を伝えたい


絶対的な死を目の前にすると


人は覚悟を決める


死を受け入れる


死を迎える準備をする


いつ旅立ってもよいようにと


心の準備をする


従容と死を受け入れたとき


人は神のようになる




【死】



死はすべてを開放す


イノチは肉体の束縛を逃れ


自由になる


本来の姿に戻るも


記憶はこの世のものを引きずる


死んだことに気づかない


肉体がないだけで


意識は生前のまま


ただ誰も自分に気づかない


気づいてくれない


四十九日の間、この世にとどまり


知り合いに挨拶回りしながら


自分の死を受け入れていく


自分のお葬式に肉体なしで出席し


弔問客に遺族とともにお辞儀する


でも、誰も気づかない


気づいてくれない


やがて、あの世のガイドが現れて


あの世への道案内をしてくれる


三途の川を渡れば


そこは彼岸


あの世の世界となる


この世にさようなら


あの世にこんにちは


死とは通過点にすぎぬもの


永遠のイノチの旅は続いてく




よっくる