2019年6月19日。

阿佐ヶ谷の名曲喫茶、ヴィオロンにて開かれた朗読ライブ。

そこで、アイヌの神話であるカムイユカラの和訳に貢献した19歳の少女の物語 『知里幸恵とアイヌ』が三人語り(✨歌穏理✨眞理子✨ふみか✨)で朗読されました。

この日のために、三人で何度も何度も練習して備え、

当日の朗読は素晴らしいものでした。

目に見えるお客様もお店に満員で、目に見えないお客様はいったいどれくらい来られていたことでしょう。

天の仕事のお手伝いをされたのだなと感じたものです。

 

私の魂の兄弟姉妹にシンシアがいます。

シンシアはエジプトや縄文時代のアイヌ、弥生時代の九州に転生してきた女性の霊です。

とても、おとなしく、控えめで、でも、芯には強いものがあると感じています。

シンシアは巫女の個性を持っていて、私がインスピレーションを受けるときの受信役として私のサポートしてくれています。

 

 

そのシンシアからメッセージを受け取りました。

いったん、ブログに掲載して、演じられた皆さんに届けたいと思います。

 

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このたびは

アイヌの神話(カムイユカラ)を伝えし少女、知里幸恵(ちりゆきえ)の物語をこの世に再び伝えてくれて、ありがとうございます。

アイヌに少なからずご縁のある皆さんだからこそ、できたことだと思います。

知里幸恵さんはこの世にアイヌの神々の物語を残す使命を持って、生まれた魂の持ち主です。

19歳と短い生涯を終えて帰天されたこと、本人は残念に思っておられましたが、あらかじめ、そう計画されて出られた方なのです。

金田一京助さんやカムイユカラの語り部だった祖母の方など、ソウルメイトの方々が天国で計画した使命を果たすために地上に降りられました。そして、その計画は幸恵さんの働きが大きく貢献して、口伝だったカムイユカラを今世まで伝えることができたのです。

 

さいとうかおりさんが発起人となり、二人の友が集まり、三位一体となって、来る日も来る日も練習に明け暮れましたね。

きっと、大変だったけど、心はわくわくしていたのではないでしょうか。

目に見えない世界からスピリットたちが応援の光を送っていたことに気づかれたかもしれません。

魂のうずきに従って、今回の朗読を完成させたこと、今世での大きな経験となったことでしょう。

アイヌゆかりの皆さんも天国で大変喜ばれていますよ。

 

アイヌは江戸時代以降、藩の圧政のもとで差別されたこと、明治以降も新政府の法律で土人と決めつけられ、差別が続いたこと、その痛ましい歴史も語っておられましたが、それはアイヌに限ったことではありません。

北米のネイティブアメリカンの差別や黒人差別、チベットに対する中国の差別、南アフリカのアパルトヘイト、ナチスドイツによるユダヤ人差別など、人類の歴史は人種差別の歴史でもあります。

部落差別も日本に長く巣くう問題ですよね。

地上の世界は誰かが誰かを差別することで心のバランスをとっているようなところがあります。

自分が差別された悲しみを人を差別することで晴らす。

そのような負の連鎖が繰り返されてきました。

それがいけないことだとわかっている人も数多くおられるのですが、人類の集合意識はまだその負の連鎖を捨てきれないでいます。

アイヌの神話を伝えることは、アイヌという民が高い文化を持っていることを世に知らしめることでもありました。

この世を支配する人びとと支配される人びととの対立は、支配される人びとの持つ価値観や歴史、文化を破壊することで、その支配関係を続けてきたのです。

でも、否定しても、破壊しても、復活し続ける気高さを支配されし人びとは持ち続けてきました。

それが人というものが持つ強さでもあるのです。

 

アイヌユカラは動物を神々に見立て、自らが物語を語るという構成になっています。

動物や自然と共存共栄を旨とする、アイヌらしい神話だと思いませんか。

こうした物語を幼い頃から聞いて育った人びとは、自然や動物たちとともに暮らすということが当たり前になるのです。

そして、日本には八百万の神という考え方があり、すべての生き物には神性が宿っているのは事実なのです。

そして、この思想は遠く離れた北米のネイティブアメリカンの思想や、ハワイやポリネシアなどの南洋の島々、オーストラリアのアポリジニなどの持つ思想に親和性を持つものでもあります。

東洋的な価値観というものがありますが、大きく言えば、そのような価値観が過去のある時期に世界の中心となっていた時代があるのです。

ですから、ローカルな民族の神話の中に人類規模の普遍的な価値観が宿っているのです。

もとより、アイヌの人びとは縄文の昔からの生活を現代に伝える役割も担っています。

アイヌの人びとの暮らしから、現代の人びとは縄文という一万年余に及ぶ平和な時代の一面を見ることができるのです。

決して軽んじたり、否定されるべきものではないのです。

 

ですから、是非、これからもその物語をいろいろな形で伝えていってほしいと思います。

アイヌの人びとが決して差別されることのない社会になることを天国から願っています。

みんなの個性が認められる社会になること。

すべての違いを受け入れられる寛容さを持つこと。

そんな社会が来たるべき未来に現れるよう、あなたたちの選んだ使命を果たしてくださいませ。

 

アイヌの村のシンシア