上野でいつも凛々しく、
雄々しく立つ、西郷さん。
NHK大河ドラマで、せごどん、という愛称が定着したのは記憶に新しいところです。
決して順風満帆な人生ではなく、
むしろ浮き沈みの激しかった人生を生きぬき、
最後は西南戦争で自刃。
明治維新の英傑は短命な方が多いけど、
それでも新しい時代の幕開けをした人物として
後の世の評価は高い方です。
大衆に特に人気が高いのは、敬天愛人の思想によるところが大きいと思います。
天を敬い、人を愛す。
時代が変わっても、決して色褪せることのない思想です。
現代人は、物質的価値観に洗脳され、
天を敬う心を忘れがちですが、
神社などに参拝して頭を下げる行為に
その思想が現れています。
初詣という慣習や、七五三という子育てのイベント、
神社での冠婚葬祭の儀式など。
教会での礼拝も、もちろん敬天の思想抜きには
語れません。
宗教家ではなく、思想家であった西郷さん、
そのおっきな愛は、敬天愛人の言霊とともに
今も私たちを照らしてくれてるのです。